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Online Racing Salon Vol. 24 Hiroo no Reiwa 矢作芳人調教師と共に
22.03.04 - Racing Salon

Online Racing Salon

米山尚輝(以下、米山):矢作先生、こんにちは。今回も宜しくお願いします。

矢作芳人調教師(以下、矢作師):はい、宜しくお願いします。

米山:まずはサウジアラビアでの見事な勝利、おめでとうごさいました!

矢作師:自信があったので、嬉しかったです。ありがとうございます。

米山:そしてそして、パンサラッサの中山記念の圧逃勝利、会員様達を代表して御礼申し上げます!

矢作師:本当に強い競馬をしてくれましたね。こちらこそ、ありがとうございます。



米山:先生ご自身は自信はあったのでしょうか?

矢作師:馬が精神面・肉体面で成長していることは分かっていたので、彼の競馬が出来れば結果はついてくると思っていましたよ。



米山:そうですか! 以前と比べてどのような成長があったのでしょうか?

矢作師:馬体については騎手も勝利インタビューで言っていた通り、バランスが取れて返し馬もしっかりと出来るようになりました。それとやはり、パン(パンサラッサ)自身がオクトーバーを勝ったことで気持ちに自信がついたことが大きいかな。



米山:やはりあのレースがキッカケですか!

矢作師:そうだと思います。もちろん、ウチのスタッフが頑張ってくれているので、パンも飼葉が落ちることなくレースに挑めること、そこも重要な要素になっています。



米山:はい、もちろんです。そして感謝しかありません。レース前に厩務員さんのコメントをネット上で確認しました。

矢作師:あー、出てましたね。



米山:先生と厩務員さんの、勝っておいてね一任せて下さい、のやり取りが印象的でした。

矢作師:僕はウチのスタッフ皆を信用しているので、そんなやり取りになるんですよ、笑



米山:素晴らしいです!私達もそんな信頼関係を築けるようにこれからも努めたいと思います。

ここから本題ですが、中山1000mを57秒台で行ったことについてお聞かせ下さい。



矢作師:前にも言ったかもしれませんが、パン自身が作るペースで走ることが1番のパフォーマンスが出せます。そこまでの成長を遂げてくれたので、必然の時計であり決して爆走だとは思っていません。馬1頭1頭が個性があって、馬体と心のバランスが整えば、その馬に合った競馬をさせてあげることが何よりも良いと思っています。それには、生まれ持った能力も必要ですけどね。

米山:パンさんの能力はどうなんですか?



矢作師:それは競馬を観て貰えれば分かると思いますよ、笑 僕が言えることは、身体能力は高いと思っています。

米山:身体能力の判断はどこで見出すのですか?



矢作師:まず、未勝利戦で勝ったレースを観てみて。あれは身体能力が高くないと出来ないですよ。

米山:確かにそうですね。



矢作師:あれから馬に合わせた成長曲線を描けたことも、今回の結果に繋がっていると思います。

米山:ありがとうございます。これは別の視点からの質問です。コントレイル世代の1頭として、コントレイルと比較してどうですか?



矢作師:簡単な質問ではないね。
コントレイルは3冠馬で顕彰馬候補だからね。
敢えて言うのであれば、2頭共、楽しみにさせてくれる馬、これが正直な気持ちです。



米山:ありがとうございます。楽しみ、とお聞きすると、私達も楽しみです!

今後の予定についてお聞かせ下さい。



矢作師:レース後にも話しましたが、正式にドバイターフの招待を受けましので、オーナーサイドと協議の上、総体的にドバイターフの方がマッチングしているため、ドバイへ向かうことにしました。レースまでの期間、輸送含めてしっかりと態勢を整えて挑戦させてもらいます。

米山:はい、ありがとうございます!



米山:最後になりますが、会員の皆様に一言お願い致します。

矢作師:この度はパンサラッサでG2中山記念を勝たせていただき、ありがとうございました。彼の走りで競馬ファンを魅了していきたいと思っていますので、これからもパンサラッサ、矢作厩舎の応援宜しくお願いします!



米山:本日もありがとうございました! 名匠・矢作先生とのサロンでした!