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Online Racing Salon Vol. 29 Hiroo no Reiwa サウジカップデー坂井瑠星騎手と共に
23.03.03 - Racing Salon

【1351ターフスプリント】バスラットレオンが逃げ切り海外重賞2勝目

2月25日にサウジアラビアのキングアブドゥルアジーズ競馬場の第4レースで行われた「1351ターフスプリント」(G3、芝・左1351メートル)は、坂井瑠星騎手のバスラットレオンが先手を取ってそのまま押し切り、2度目の海外重賞Vを果たしました。タイムは1分17秒483(良)。

レースはバスラットレオンが押して先行策。直線に入って後続を引き離したバスラットレオンに、カサクリードが末脚鋭く迫りましたが、最後までバスラットレオンがしぶとく粘り切り、昨年のドバイG2ゴドルフィンマイルに次ぐ2度目の海外重賞制覇となりました。

今回の「Racing Salon」は、「1351ターフスプリント」でバスラットレオンに騎乗していただき、勝利に導いてくださった坂井瑠星騎手をお迎えして、レース後の現地リポートをさせていただきました。



米山尚輝(以下、米山):バスラットレオンありがとうございました。

坂井瑠星騎手(以下、坂井J):いえいえこちらこそありがとうございました。



米山:それでは今回のレースを振り返ってお話を聞かせてください。

坂井J:はい、勿論です。よろしくお願いします。



米山:まずは、サウジアラビアに入国後のバスラットレオンの状態についてお聞かせください。

坂井J:はい、日本出国前から乗せていただいていて、到着してからも追い切りも乗せていただいて、
特に輸送後の疲れもなく、いつもと変わりなく感じました。去年世界中を遠征した経験が生きている
のだと思いましたし、順調にレースに迎えられるなと思いました。



米山:レース前の雰囲気についてはいかがでしたでしょうか。

坂井J:非常に落ち着いていましたし、いつも通りのバスラットでした。日本にいる時と変わらない様子でした。
ちょうどいい感じの気合乗りでした。



米山:スタートからコーナーまではいかがでしたでしょうか。

坂井J:ゲートで躓きやすい馬なのでそこだけ気をつけましたが、五分に出てくれたので、
もうそれなら行こうと思ってハナに行きました。



米山:最後の直線からゴールにかけてはいかがでしたでしょうか。

坂井J:道中の感じも良かったですし、まだ直線向いても手応えがあったので、
あとは早く追い出し過ぎないように少しワンテンポ待ってから追い出しました。
最後まで止まることなく本当によく頑張ってくれたと思います。



米山:外から、カサクリードが来ていましたが。

坂井J:そうですね。外から1頭見えたのでやっぱり来たかという感じでしたけど、ほんと最後はもう
勝ったかどうかは分からなかったですね、むしろ、負けたかなと思ったぐらいでしたが、
ゴールの瞬間は頭出てくれていたのでバスラットに感謝したいです。



米山:レースを終えてみて、海外重賞で芝とダートで2勝となりましたが、
今後の本馬への期待についてお聞かせいただけますか。

坂井J:本当に本当にすごいことだと思います。芝・ダートで海外で重賞を勝って、
そこはやっぱり矢作先生やオーナーサイドのレース選択だったり、いろんなところに
海外遠征した馬の精神的な強さだったり、能力だったり全てが噛み合ったんだと思うんですけど、
スタイルが確立してきているので、いい状態で自分の競馬ができれば
またこれからも大きい舞台で活躍できるんじゃないかなと思います。



米山:少し気が早いのですが、次走(ゴドルフィンマイル)に向けていかがですか。

坂井J:はい去年勝っている舞台ですし、昨年の武蔵野Sの走りを見ても、今回の走りを見ても
ディフェンディングチャンピオンとして、堂々とレースに向かえるんじゃないかなとは思います。



米山:最後になりますが、広尾サラブレッド倶楽部の会員の皆様へ一言お願いいたします。

坂井J:まず会員の皆様、本当におめでとうございます。そしてありがとうございます。
これから僕自身も成長して、またこの広尾の馬でたくさん勝てるように
頑張りますので今後ともよろしくお願いいたします。



米山:本当にありがとうございました。

坂井J:こちらこそ本当にありがとうございました。