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Online Racing Salon Vol. 31 Hiroo no Reiwa パンサラッサの矢作厩舎担当厩務員、池田さんと共に
23.03.03 - Racing Salon


2月25日に行われた世界最高賞金レース、サウジC(G1、ダート1800メートル)を制したパンサラッサを担当し
勝利に導いた立役者、池田康宏厩務員(64)は16歳で栗東トレセンに入り、のちに矢作調教師が開業する
とともに矢作厩舎へ。49年間馬ひとすじに生きて、そして今年定年を迎えられます。

今回の「Racing Salon」は、そんな素敵な池田厩務員をお迎えして
レース後の現地リポートをさせていただきました。



米山尚輝(以下、米山):パンサラッサありがとうございました。

池田康宏厩務員(以下、やっちゃん):ほんと、はい、こちらこそありがとうございました。



米山:もうみんなの大好きイケダさんですから、本当にありがとうございました。

やっちゃん:関わってくれた方々の為にもパンサラッサは頑張ってくれると私は信じていました。
矢作先生のキャッチフレーズは「信は力なり」ですから、最初から最後まで信じていました。



米山:レースを振り返っていかがですか。

やっちゃん:スタートが決まって、向正面も前進気勢で走れてはいて、いつものパンサラッサらしい走りを
見せてくれました。4角を先頭で回ってきた時には自分としては自信が湧いてきたっていうか、
これはもういけるんじゃないかという感じで。
あとは、あのパンサラッサのいつもの粘りを期待していましたが、ラスト100メートルは他の馬と同じ脚色で、
確信はあったけどアメリカのカントリーグラマーが来たときはさすがに心配でした。
秋の天皇賞でのイクイノックスみたいな感じで、ちょっと心配したけど、よくしのいでくれました。



米山:はい、よくしのいでくれました。そして、レース後のやっちゃんの涙に心打たれました。

やっちゃん:まあ動画でも流れたように、涙腺が崩壊してしまって、素直な僕の気持ちだったのでね。



米山:皆、感動してましたからね。

やっちゃん:ドバイでは、同着だったのでやっぱり単独のG1勝利はちょっと格別で
こみ上げるもんが、ちょっと違う。いや、違ったというかもう感極まりまして、
やっぱり矢作先生と吉田豊ジョッキーとパンサラッサ、応援してくださった皆様にもう感謝しても
しきれないぐらいだと思っています。
僕も気を引き締めて次のドバイでもいいレースができるように頑張っていきたいと思います。



米山:はい、うるうるしてしまいますね、、、レース後のパンサラッサの様子はいかがですか。

やっちゃん:レース後、脚元が1番肝心なところなんですが、問題なさそうです。
今のところ歩様の乱れもないし、脚元の腫れもないし、熱感もないし、
次走に向けて何の心配もないと思います。大丈夫です。安心してください。



米山:本当に何よりです!まずは一安心、次のドバイに向けて引き続き宜しくお願いいたします。

やっちゃん:まだ夢心地ですが、矢作先生〜吉田豊騎手〜パンサラッサ、そしてオーナーサイドはじめ
応援してくださっている皆様のお陰です。定年前にこんなドラマが待っているとは。
私の人生の中でも考えた事が無かったです!本当に皆様に感謝しております!
最高の結果も出せて本当に厩務員冥利に尽きます。
米山代表と身近にお話しも出来ましたし、ドバイでも待っていますよ。
次のドバイでも決して気を抜かずパンサラッサと共に頑張って調整して行きますので、
広尾の会員の皆様、宜しくお願いします!



米山:本当にありがとうございました。