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Online Racing Salon Vol. 32 Hiroo no Reiwa 佐々木大輔騎手と父、佐々木助手と共に
23.10.13 - Racing Salon

7月9日(日) 函館4R 3歳未勝利(芝1200m)で初勝利を挙げ、続く9月23日(祝・土) 中山4R 1勝クラス(芝1200m)では、直線に向いて前をこじ開けるように進路を確保すると、瞬く間に先頭を捉えて2連勝をプレゼントしてくれたランドオブラヴ(美浦・蛯名正義)。今回は騎乗した佐々木大輔騎手と父親である堀厩舎所属の佐々木調教助手をお招きしてお話をお伺いさせていただきました。




米山尚輝(以下米山):本日はどうぞ宜しくお願い致します。

佐々木大輔騎手(以下佐々木騎手):はい、よろしくお願い致します。

佐々木助手(以下父):お願い致します。



米山:お父様は、元々、二ノ宮厩舎にて、エルコンドルパサーやナカヤマフェスタを手がけた名調教助手。やはり佐々木騎手もホースマンである父の影響を受けたと思いますが、騎手になった頃から、騎手としての指導など、心がけられたことはありますか。

:そうですね、、、特にないです。怪我だけはしないで欲しいですね。本当にそうですね、それだけですね。はい。

米山:今年は昨年よりも成績が格段に上がり、函館開催では史上最年少で2023年函館リーディングジョッキーも獲得されてましたね。ここまで振り返ってみていかがですか?

佐々木騎手:デビューした去年は、勝てなくて、関西の同期がかなり勝っている中、悔しかったんですけど、今年はそれなりに勝っているものの、もうちょっと勝たないといけないなと思ってます。



米山:大輔騎手の活躍をご覧になっていかがでしたか?

:去年の全然乗れなかった時期を見ているので、単純に嬉しいというか。正直、去年はもう少しやれるかなと思っていたのに、デビューした年があまりにもダメで、逆に今年がこんなに一気にいくとは思わなかったですね。

米山:成績がぐっと上がった要因は何だと考えますか?

佐々木騎手:チャンスのある馬に多く乗せていただいているからだと思います。感謝でしかありません。



米山:お父様から見て、ここが変わったんじゃないかと思う部分はありますか?

:とりあえず経験を積むことによっての技術や気持ちの変化はそこそこあると思っています。

米山:そんな函館でランドオブラヴ(蛯名厩舎 父ミッキーアイル 母ルックオブラヴ)を勝利に導いてくださいました。ありがとうございます。
前向きすぎる気性ゆえに、新馬から難しさを見せていましたが…佐々木騎手が乗って2着、1着と結果を出してくださいました。実際に騎乗していかがでしたでしょうか?

佐々木騎手:初めて函館で乗せていただいた時もかなり前向きすぎるなという印象だったので、過去のレースを見ても壁を作った方がいいのではないかと。枠も恵まれて内枠だったのでいいポジションで進められましたし、終いの脚も良かったので、次回も同じ競馬をすれば勝てるんじゃないかと思いました。



米山:続く1勝クラスも勝利。昇級戦ではありましたが、出遅れながらも直線では馬群を割り鋭い脚を見せてくださいました。こちらのレースはいかがでしたか?

佐々木騎手:前回もかなり狭いところでしたが、怖がらずに進んでいける、そんな馬だと分かっていたので、迷わず空いているところに突っ込む感じでした。強い勝ち方だと思っています。

米山:ランドオブラヴの強みは?今後期待することを教えてください。

佐々木騎手:終いの脚はクラスが上がってもパフォーマンスは落ちていないですし、そこに関してはかなり上のクラスでも通用する脚だとは思っているので、それをどれだけ活かせるか、だと思います。



米山:また先日(先週土曜日東京)は、トリフィス(矢作厩舎 父ロードカナロア 母キョウエイカルラ)にも騎乗していただきました。募集時からとても期待された馬でしたが、爪の不安でデビューが遅れてしまい1勝クラスでデビュー。こちらも積極的な騎乗で2着に。レースを振り返っていかがでしたか?



佐々木騎手:矢作先生から特に指示もなかったので、返し馬の雰囲気とゲートの出た感じで、これは逃げようと思いました。

米山:トリフィスの強みは?今後期待することを教えてください。



佐々木騎手:未勝利馬で勝たせられなかった分、申し訳ない気持ちなのですが、初めての競馬で、あれだけのパフォーマンスができればさらに良くなると思いますし、楽しみな馬だと思います。勝ち進んでいって期待通りの競馬が出来たりと楽しみなことが増えたらいいなと思います。



米山:おふたりは週末以外も競馬のレースを振り返ったり、レースを見直したりすることはありますか?また、お父様が調教している馬にも乗る機会があると思いますが、その際は2人で作戦など立てたりすることはあるのでしょうか?

佐々木騎手:作戦ってことではないですけど、馬の情報交換じゃないですけど、そういう話は普段からするので、心強いです。

米山:大輔騎手は、小さい頃、広尾レース所属だったブリッツェンに乗ってらっしゃったんですよね?お父様と一緒に騎乗されて指導を受けていたとか。

佐々木騎手:そんなにはないですね。でも、とても素敵な想い出にはなっています。



米山:お父様は大輔騎手に普段からアドバイスしたり、馬について教えることはありますか。

:特にはないですね。小さい頃はありましたけど、ブリッツェンに乗っている時は結構難しい馬だったので、乗れる時はこうした方がいいとかありましたけど、ジュニア入る前に中学生になってからはほとんどないです。見てますけど、常に…見てるだけ(笑)

米山:お父様からの教えで大切にしていることはありますか?

佐々木騎手:馬のスピードと方向をコントロールすることは今でも考えながらやっています。

:そうですね。うんうん。



米山:お父様はブリッツェンを始めクレッシェンドラヴなどに調教で騎乗されていたかと思います。クレッシェンドラヴは後に重賞制覇をすることになったわけですが、入厩当初から手応えを感じていたのでしょうか?

:今でもとても印象に残っている素晴らしい馬でしたので当時から期待は勿論ありました。いつも見ていましたよ。

米山:先日二ノ宮元調教師とお会いする機会があったのですが、お元気そうでしたよ。
二ノ宮調教師に会うことはあるのでしょうか?大輔騎手も面識はあるのでしょうか?

:本当にたまにですがお会いすることもありますね。相変わらずお元気そうで何よりです。

佐々木騎手:幼少期にお目にかかっているのですが、なかなかお会いできていないです。



米山:レースで勝つために意識していることなどありますか?

佐々木騎手:とにかく一つ目は返し馬で、あとはゲート。どんな競馬をするにしてもゲートの1歩目って大事だと思うので。ゲートの1歩目さえ出れば競馬の進め方のバリエーションが増えると思うので、そこはとても大事だと思います。

米山:最後に今後の目標など聞かせてください。

佐々木騎手:とにかく毎週コンスタントに勝つことです。広尾サラブレッド倶楽部の会員の皆様からもたくさんの応援をいただいていて感謝をしています。応援してくださる皆様が喜んでいただけるような競馬をしたいと思っています。



米山:ちなみに、おふたりともラーメンがお好きと聞きましたが、何系のラーメンがお好きなのでしょうか?オススメなどありますでしょうか。

佐々木騎手:味噌ですね。

米山:北海道は美味しいんですよね。

:家系が好きです。こってり系はあまり好きではないですね。鶏ガラは大丈夫ですが、パイタンだとちょっと…。



米山:そうなんですね。趣味は違えどおふたりで行かれるのでしたら楽しそうですね。本日はありがとうございました。

佐々木騎手:ありがとうございました。