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合田直弘のクラブ馬レコメンド【レフィナーダ'15編】



 北米競馬史に残る名勝負が展開されたのが、’16年のブリーダーズC初日のメイン競走として行われた、G1BCディスタフだった。エクリプス賞を既に3回受賞している最強の古馬ビホールダー(牝6)と、デビューから11戦無敗の成績で来ていた最強の3歳牝馬ソングバード(牝3)が激突。直線で2頭がびっしりと叩き合った挙句、ビホールダーが鼻差で勝利を収めたのだ。競馬ファンの誰もが、目撃出来たことを神に感謝した至高の名勝負を制したビホールダーが、レフィナーダ’15と同じヘニーヒューズの産駒なのである。

‘14年の種付けシーズンから拠点を日本に移しているヘニーヒューズに対し、北米の生産者からは買い戻しを熱望する声が挙がっているが、これにおいそれとは乗れない事情が日本側にはある。日本へ渡った北米産のヘニーヒューズ産駒から、’13年の最優秀2歳牡馬アジアエクスプレス、’16年のG1フェブラリーS勝ち馬モーニンらを筆頭に、続々と活躍馬が出現し、過去に例がないほどの高い日本適性を示しているのがヘニーヒューズなのだ。

ましてや、日本供用後の初年度産駒の1頭となるレフィナーダ’15は、母の父が11年連続でブルードメアサイヤー・チャンピオンの座にある至宝サンデーサイレンスだから、これ以上は望むべくもない血統背景の持ち主と言えよう。’16年のセレクトセールに上場されたヘニーヒューズの初年度産駒7頭は完売し、平均価格は3807万円だったから、マーケットの評価も上々だ。そう考えると、本馬の募集価格1800万円というのは、驚くほどのお値打ち価格であると思う。



アジアエクスプレスだけではなく、父の産駒にはヘニーハウンドという芝の重賞勝ち馬がいること、母の父がSSであるのに加え、祖母の父が英3冠馬ニジンスキーであること、牝系はヨーロッパの超名門ベストインショーであることなどを鑑みると、本馬が芝で活躍しても全く不思議ではないと見る。

※ベストインショー(Best in Show)についてはカタログに詳しく書かれております。下記をクリックするとPDFが開きます。

 
今回取り上げられた募集馬
世界的良血の母×圧倒的実績の父
レフィナーダ'15 牝(父ヘニーヒューズ)