archives
Online Racing Salon Vol. 9 Hiroo no Reiwa 高柳瑞樹師及び高柳大輔師と共に
20.07.27 - Racing Salon

米山:引き続き、コロナ禍で無観客競馬が続いておりますゆえに、オンラインで Hiroo Racing Salon にお付き合い下さいませ。高柳ご兄弟様、本日は宜しくお願い致します。

高柳瑞樹師(以下、瑞樹師):はい、宜しくお願いします。



高柳大輔師(以下、大輔師):宜しくお願いします。




米山:まずは、お兄様・瑞樹先生とお話させて下さい。


大輔師:どうぞ、どうぞ。

米山:ありがとうございます。瑞樹先生、パラスアテナのカーネーションカップの勝利、ありがとうございます。




瑞樹師:こちらこそ、ありがとうございます。ラジオNIKKEI賞も勝ちにいったのですが、馬場に泣かされました。

米山:いえいえ、あの時の福島の馬場はかなり特殊で、前半1000m59秒6に対して後半はスローペースに近い流れで、加えてゴール前の含水率は想像以上に低く、前有利&内有利の状態でした。

瑞樹師:確かにそうでした。

米山:それでも、あれだけ王道の競馬をしたのですから、牝馬であることを考えれば、一番強い競馬をしたのではないかと思います。

瑞樹師:ジンクスを破りたかったですね。

大輔師:それでも、Netkeibaでヒット数 No. 1は凄いですよ。

米山:もちろん、武豊さん効果もあると思うのですが、パラスアテナにも魅力を感じていただける方がいらっしゃることには感謝しています。

瑞樹師:私もパラスアテナの力は信じているので、今回のこのキツい経験をまたの機会に生かせればと思っています。

米山:会員の皆様も信じていると思いますので、引き続き宜しくお願い致します。次走のプランはありますか?

瑞樹師:当初は、新潟の牝馬限定戦も視野にいれていたのですが、やはりキツイ競馬を強いられた分、回復が少しだけスローなため、万全を期して紫苑ステークスに方向転換しました。

米山:王道ですね!

瑞樹師:はい、紫苑から秋華賞を目指せればと思っています。

米山:楽しみです! それでは大輔先生にもお話を聞かせて下さい。

大輔師:はい。

米山:本年、一番最初の広尾っ仔2歳馬デビューは大輔先生のところのスターリーソングでした。




大輔師:はい、最初は芝でデビューさせましたが、やはり血統背景や走りを考慮して、2戦目はダートを走らせました。

米山:結果は、叶いませんでしたが、決して悲観的な内容ではなかったと思います。

大輔師:私もそう思っています。しっかりとダートでのスピードを魅せてくれたことと、勝ち馬についていき、息が入れられず最後は脚が止まりましたが、タイプ的に使いつつ成長すると思うので、どんどん使っていきたいと思っています。

米山:父がエスポワールシチーで、母がダートの勝ち馬、そして母父が Woodman となると、やはりダートの短いところですかね?

大輔師:はい、次は小倉のダート1000mを走らせてみたいと思います。前回のダート1200mで馬も変わってくると思います。

米山:ゆくゆくは距離を延ばしていきますか?

大輔師:現状、馬体のフレーム的に小柄なタイプであることは間違いないので、体力をつけていき馬体に幅が出てきたら、更に良い競馬が出来ると思いますが、やはり短い距離かな、と思っています。

米山:確かに、小柄なタイプなので、体力がつき、器用ささえ身に着けば、面白い競馬が出来るのではないかと思っています。

大輔師:はい、私もそこを考えているので、会員の皆様には長い目でスターリーソングを見ていただければと思っています。

米山:楽しみにしていますね。さて、もう1頭の2歳馬のエベーヌですが、どうですか?



大輔師:期待馬の1頭です。

米山:どのように期待されていますか?

大輔師:雄大な馬体で、いかにも走りそうな雰囲気を持っているタイプです。少し休ませてあげたことで、いい意味で馬体とメンタルがピリッとしてきているので、このまま順調にいって欲しいと願っています。

米山:母のラズベリータイムは3勝馬で、東京でも上がり3F33秒台の脚をもっていた馬ですからね。

大輔師:はい、それだけではなく、上2頭も勝ち馬ですし、母の一番馬とも聞いていますので、楽しみにしています。

米山:大輔先生は、父のダンカークとも相性がいいですよね。

大輔師:はい、勝たせてもらっているので、エベーヌでもしっかりと結果を残せればと思っています。

米山:ありがとうございます。さて、ここから7月26日(日)から始まりました、Hiroo no Reiwa 2021年2歳馬募集についてお話を聞かせて下さい。

まずは、瑞樹先生、お願いしておりますレフィナーダ2019について、ご意見をお聞かせ下さい。



瑞樹師:はい、まず馬を見させてもらった時にとても気に入った馬でもありました。また、牧場からも血統馬レフィナーダの1番馬かもしれないと聞いていたので、楽しみなんです。

米山:父のマジェスティックウォリアーについてはいかがですか?

瑞樹師:ベストウォーリアがG1馬でエアアルマスが重賞勝ち馬。産駒がコンスタントに芝でもダートでも勝っていて、どちらにも対応出来ることが強みかなと思っています。

米山:馬体についてはどうですか?

瑞樹師:半姉のエンパイアブルーに似ているところがあるかは分かりませんが、手先の軽さや素軽さがある中で、しっかりとした馬体をしていて、それでも体を持て余すことがないので、素晴らしいと思っています。

米山:そんなにお褒めいただき、感謝です。

瑞樹師:決して大げさではなく、レフィナーダのラストクロップですし、未勝利戦をぶっちぎったエンパイアブルーの半妹なので、結果を残したいと思っていますよ。

米山:ありがとうございます。それでは大輔先生、スイートマカロン2019についてお伺いさせて下さい。

大輔師:スイートマカロンの仔はデビューした馬は5頭中4頭が勝ち上がっています。本馬は3勝馬グランソヴァールの全弟です。期待せずにはいられませんよ。



米山:はい、この母系はしっかりと結果を残している Hiroo Brand の一つなので、大きな結果を残したいと思っています。

大輔師:はい、グランソヴァールに追いつけ追い越せではないですが、既にサイズも良く力強さも兼ね備えているので、なるべく早目にシュウジデイに移動させたいと思っています。

米山:早期デビューを目指しますか?

大輔師:そこは、これからの彼の成長曲線により変わってきますが、早いうちの勝ち上がりをと考えています。

米山:デビュー勝ちですか?

大輔師:はい、もちろん、目指します。

米山:人気必須の広尾っ仔の1頭なので、宜しくお願いします。

大輔師:もちろんです。パワーは相当なものと聞いてますし、全兄ほど大きくないところも、調整過程でプラスに働くと思っています。僕としても、広尾さんと重賞を獲ることを目指しているので、ぜひ会員の皆様にも応援していただきたいと思っています。

米山:会員様へのメッセージも、ありがとうございます。瑞樹先生からも会員の皆様に一言お願い出来ますか?

瑞樹師:はい。無観客競馬が続き、ご愛馬の勇姿を生で観ていただけない期間は続いていますが、パラスアテナ、そしてレフィナーダ2019と勇気と元気を与えられる走りを魅せ続けていきたいと思いますので、高柳瑞樹厩舎、そして高柳大輔厩舎の応援もぜひ宜しくお願い致します。

米山:お二人共、本日もオンラインでのお付き合い、誠にありがとうございました。これからの Hiroo no Reiwa を実現出来るよう、お二人の変わらぬサポートをお願い申し上げまして、本日の対談を終了とさせていただきます。ありがとうございました。