水野:本日は、クリスマスです。(※収録日が12月25日)
年の瀬迫る特別な日でありますが、
競馬関係者には関係ありませんね。
今回はスペシャルな Racing Salon ということで、
竹内さん・棟広さんと一緒にお届けしたいと思います。
そしてゲストは、
今をときめく二ノ宮敬宇調教師です。
皆さん、宜しくお願いします。
竹内:やはりショウナンアデラの優勝のお話は避けられないですね。
棟広:聞きたいです。
水野:おめでとうございます!
全員:おめでとうございます!
二ノ宮:ありがとうございます。
嬉しいことですが、
大変なことでもあるんですよ。
水野:何がですが?
二ノ宮:もちろんG1を勝ったことは非常に嬉しいですが、
2歳戦でみっちり走った後はその後のケアも大変なんですよ。
今は競馬が早い所を使う傾向が強くなっていますが、
本来、馬の成長曲線からしたらまだまだ子ども。
馬の成長曲線に合わせた競馬の使い方がいいんです。
特に牝馬はね。
竹内:やはり苦労もあるのですね。でも2歳牝馬チャンピオン決定ですよ!
棟広:おめでとうございます!
二ノ宮:色々な人にお祝いをしてもらいましたが、
私ができることは調教過程を見るところまでで、実際に仕上げたのは厩舎スタッフで
レースではジョッキーの判断に任せていますから、彼らのおかげですね。
これからが大変なので、
引き続き応援お願いしますね。
水野:もちろんです!
それでは、
Bijoux Miss 2014 についてお話お願いします。
二ノ宮:実は、リトルゲルダの馬主さんは、
ウチの馬主さんでもあるんですよ。
竹内:そうですか!やはり縁があるんですね。
水野:香港ではダメでしたが、
サマーチャンピオンですからね!
棟広:香港は輸送に失敗したみたいですよ。
でも、夏のサマーシリーズは本当に強かったですよね。
竹内:休み明けで香港はさすがに可愛そうですよね。
でも、次は結果を出すんじゃないですか?
因みに、リトルゲルダの父は Closing Argument というんですけど、
重賞勝ちがなく、
ケンタッキーダービーでの2着が最高の競走成績だったんですよ。
しかもブービー人気で周りをあっと言わせた馬です。
リトルゲルダも決して種牡馬に恵まれていたわけではないんですよね。
でも、この馬の父は Tapit産駒のHansen。
デビュー戦を大差でぶっちぎって、
次走も大差勝ちを収めています。
そして2歳時の BCジュヴェナイルを完勝した、
とんでもない馬だったんですよ。
二ノ宮:実は、Hansen の父の Tapit を見たことがあるんですよ。
A.P. Indy みたいな素晴らしい馬体の馬でしたよ。
棟広:Tapitの種付料は来年は30万ドル(約3500万円)ですからね。
二ノ宮:Tapit の仔はこぞって億超えだから、
中々買えないですから、
この Hansen というのは面白いと思います。
竹内:2歳チャンピオン産駒ですから
リトルゲルダに足りなかった、
2歳戦での成績が期待出来る馬ですよ。
二ノ宮:日本にない血統で、
サンデー系が入っていないので、
化ける可能性がありますよね。
棟広:初年度産駒ですから、非常に面白いと思います。
POGでも選ばれやすいタイプの馬ですよね。
水野:そんなに凄いんですか?
竹内:凄いと思いますよ。
こういった馬は馬産地でも人気が出やすいです。
水野:他にこのTapit系統の馬はいるんですか?
棟広:Tapit産駒が既に日本で活躍していますね。
この前のG1全日本2歳優駿で2着だったタップザットもそうですし、
他にはフェブラリーSを勝ったテスタマッタとかですね。
未勝利ですが、ダート1600mを1:36.7というとんでもないタイムで
勝利したゴールデンバローズなどもいます。
水野:日本で走っているじゃないですか?
竹内:先程もいいましたが、
リトルゲルダは種牡馬に恵まれたわけじゃなかったのですが、
何がよかったというと母系です。
5代母のEuryantheが日本史上最速と語り継がれる
名馬マルゼンスキーと酷似してるんですよ。
それをうまく引き出す配合ができているんですね。
Bijoux Miss自体は不出走でしたが、
産駒が全て走っているということもこうした背景があるかと思います。
詳しくは配合診断を見て欲しいのですが、
ちなみにUnbridled, Wild Againですから、
繁殖に入ってから
日本のどの種馬とも配合出来ますよね。
サンデー系もキンカメもつけ放題です(笑)
水野:(笑)随分、気が早いですよね。
二ノ宮:でも、そういうの重要ですよね。
厩舎のスタッフにも繁殖として残したいという思いがあったら、
さらに馬は愛されると思うしね。
竹内:実際は、
厩舎に入ってからだと思いますが、
字面的には、
2歳戦からいけそうです。
二ノ宮:確かに、Wild Againがあるから、
幅もありそうだよね。
水野:何か良いことばかりじゃないですか?
棟広:でも、それだけの馬だと思いますよ。
A.P. Indy, Unbridled, Wild Again とか、
聞いているだけでも、
日本でも成績を残している馬の名前が連なっていますからね。
しかも、重賞勝ち馬の妹ですからね。
二ノ宮:やはり血統は大事だと思います。
アメリカやヨーロッパへ行くと、
かならず種馬を見るようにしています。
Seattle Slew, A.P. Indy, Nureyev とか
色々な名馬を見てきましたよ。
竹内:生ヌレイエフは凄いですね。
二ノ宮:実際に見ておくと産駒にどういった部分が伝わっているかが分かります。
この馬(Bijoux Miss’14)も今の時期でこの馬体でしょ。
A.P. Indyは本当に凄い馬体だったんですよ。がっしりしていて、力強くて。
Tapitがそれにそっくりで、この馬にもそれが伝わっているようですね。
良いと思います。
水野:いつごろ、輸入されるのですか?
二ノ宮:日本の馴致技術もあがってきていますが、
夏場は広いケンタッキーの牧場で、
体を作ってもらうのがいいでしょうね。
竹内:そうですね、それがいいかもですね。
二ノ宮:これから考えましょう。
どこからデビューさせるかというのを、
来年の成長を見て決めた方がいいと思います。
ただ、育っているところがケンタッキーなので、
安心しています。
水野:ケンタッキーはそんなにいいんですか?
二ノ宮:土壌のカルシウムとか、
専門的な話になってしまうけど、
やはり良いという判断でいいと思いますよ。
棟広:馴致もですか?
二ノ宮:それもこれからだね。
馴致が難しいタイプもいるからね。
とにかく、馬の成長次第だね。
棟広:そう言えば、ステイゴールの馴致は大変と聞きました。
竹内:ステイゴールドと言ったら、ナカヤマフェスタ、ナカヤマナイトの二ノ宮厩舎ですね。
二ノ宮:ステイゴールドは難しい血統ですね。
慣れることが大切です。
あと、古馬の牝馬も難しいですよ。
古馬になってからは性格は直らない。
若いと大丈夫なんだけどね。
竹内:Bijoux Miss 2014 も牝馬ですから、
その点を気を付けてやっていって、
結果を出してほしいですね。
水野:当歳から見て頂けるのは心強いです。
棟広:2歳の G1 を勝つというのは、
そういうところが重要なんですね。
二ノ宮:小さい時に無理をさせないことです。
昨日も正義(蛯名騎手)と話してたんだけど、
無理をさせずに馬に合わせることが大切だと実感しています。
この馬もそんな気持ちでみていきたいですね。
でも、写真を見る限り、
この馬は体が出来ているので、
非常に楽しみですよ。
棟広:それは楽しみです!
水野:馬に合わせること・・・伝わりました。
竹内:2歳牝馬チャンピオンの調教師の言葉だからね!
水野:これだけプロフェッショナルな方々が、
本気で褒めている馬も珍しいですね。
竹内:自分は買おうかなと思っています。
血統診断もついついボリュームが多くなってしまいました(笑)
棟広:それは会員さんにとっては何よりですね(笑)自分もしたいと思います。
二ノ宮:おっ、いいね~!
水野:え~っ、それじゃ私も!
二ノ宮:みんなに応援してもらうことはいいことです。
水野:募集価格についてはどうですか?
2200万プラス輸入経費です。
竹内:安いという印象です。
輸入経費を含んでもそういう印象です。
セレクトに出てきたら、
リトルゲルダの下というだけで、5~6000万くらいいく可能性もありますよ。
棟広:サマーチャンピオン馬の下ですからね、私も同意です。
水野:二ノ宮厩舎は外国産馬でも成績が出ていますが、
その点についてはどうですか?
二ノ宮:ケンタッキーのように岩盤が硬く、
広い牧場で走り回れるのは、
プラスに働きますね。
体力がつくことと脚が強くなる傾向にあると思います。
さっきも話に出たように土壌のミネラルも豊富なので体作りができやすいです。
竹内:人とのコミュニケーションはどうですか?
海外だと優勝時に馬を馬主が引いても大丈夫なくらい馬が大人しいじゃないですか。
二ノ宮:日本も良くなっていますよ。
日本は神経質すぎるところがあるからね。
人によってです。
ただ、海外の場合は、馬が身近だから人も馬も距離が近い。
そういう環境の中で育成されるのは個人的には安心しています。
棟広:そういうことですね。プラスですね。
二ノ宮:馴致は日本の方がいいかもしれませんね。
もちろん海外の技術も高いのですが、
やり方がアメリカやヨーロッパなど国ごとに違っていて、
アメリカだとハミ受けはあまりやらないので。
日本の技術も良くなっています。
一番良いタイミングでバトンを受けたいですね。
価格については、
人の評価で違いがあると思いますが、
成績が出れば安いと感じてくれるでしょう。
水野:お~、自信ありそうな言葉を頂きました。
それでは、2歳牝馬チャンピオンを送り出したということで、ショウナンアデラに続く牝馬チャンピオンを狙っていくということですね。
二ノ宮:これだけの要素を持っている馬であることは間違いないし、
みんなが応援してくれる馬は成績が出ますよ。
竹内:やはり、そこも重要ですよね。
棟広:競馬ファンにも愛される馬になって欲しいです。
水野:見続けていきたいですし、
大きなレースの勝利をこのメンバーと一緒に観たいです。
二ノ宮:頑張りますね。
水野:それではこの辺で閉めさせていただきます。
何かとても素敵なクリスマスプレゼントのようですね。
竹内:サンタからのプレゼントのようなもんです。
棟広:しかも芦毛、見た目には白。ホワイトクリスマスです。
水野:本当だ!
二ノ宮:みんなと頑張ります!
水野:それでは、皆さん、Bijoux Miss 2014 で”メリークリスマス!”
全員:”メリークリスマス!”
◆募集馬プロフィール
Bijoux Miss’14 牝 当歳 2014年5月17日生 芦毛 米国産
募集価格:2200万円
輸入諸経費:800万円
一口価格:5.5万円(輸入諸経費2万円)
総口数/400口
入厩予定:二ノ宮敬宇厩舎
父:Hansen 母:Bijoux Miss 母の父:Buddha
2014年当歳外国産馬特別募集早期特典
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