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Vol.14 小崎憲調教師との居酒屋対談~ジョイフルステージ’13編~


(ベイビーローズ'13編からの続き)

水野:続いてですが
WITH 募集ジョイフルステージ'13について話していきましょう。

この仔はマイケル・タバート氏プロデュースということで、
棟広さんが主導されてますね。

棟広:そうですね。
この企画はWITH募集と言いますが、
先生はこのような企画をどのように思われますか?

小崎:この募集も広尾ならではの企画ですし、
マイケルさんプロデュースということで、
僕も楽しみにしているんです。

棟広:WITH募集のうち、
3頭はマイケル・タバート氏が
配合デザインをした馬なのですが、
この馬(ジョイフルステージ'13)に関しては馬体を見て
気に入った馬と聞いています。

もちろん配合も適合したということでしょう。
ハービンジャー産駒をブレイク前に
購入できたのは先物買いが成功した例ですね。

竹内:ジョイフルステージの母、
ブラッシングデビュタントは、
1998年にサンデーをつけています。
サンデーの種付料が2500万とも3000万とも
言われた時代の配合ですから
かなり期待されていたものと思います。
そして、サンデー肌にハービンジャーという配合が
走っていますからね。
ハービンジャーは思ったよりも仕上がりが早いですね。

棟広:18日の京成杯を勝ったベルーフもサンデー系にハービンジャーですね。

水野:竹内さん、血統的には如何でしょうか?


竹内:実はこのジョイフルステージ'13は好きな配合で
私の得意な配合でもあるのです。
Dunceというのがいるのですが、この馬と
Sir Ivorが顔あわせると高確率で強い馬が現れるんですよ。
そして、HaloとSir Ivorもニックスで、ディープインパクトもこれを持っている
この3つが顔を合わせるというのは魅力的です。
三暗刻(※)状態ですよ(笑)
※麻雀の役

小崎:そこまで竹内さんはなかなか言わないですよね。
他の血統を生業としている方にまずいですよ(笑)

竹内:そうでした(笑)
しかしながらそれだけこの配合は面白いです。
自分が配合をするならこの配合をしますね。
このネタの裏付けはホームページの
血統診断でチェックしてください。
走る理由があるんですよね。(参照:血統診断ページ

生産者には見てもらいたくないですけど(笑)、
会員の皆さまにはお伝えしたいですね。

日本の競馬にも合う配合で、1/40とはなりますが、
出資できる方にはいいとは思いますね。
ジョイフルな感じになるんではないですか(笑)


水野:うまいことおっしゃる(笑)
一口50万円という価格という理由も分かりますね。

竹内:ハービンジャーもキングジョージをぶっちぎって
次の1年は競馬シーンを席巻するといったところでしたが、
故障して引退だったから日本が買えたんですよね。
産駒が活躍しても驚けない種馬ですからね。
先生のところにはハービンジャー産駒はいるんですか?

小崎:まだ扱った事は無いんですよ。

竹内:という事は初ビンジャーですね。


水野:戦隊ものみたいじゃないですか(笑)
今日はちょいちょい入れてきますね、竹内さん。

小崎:厩舎での呼び方の候補に入れておきます(笑)

ハービンジャー産駒は結果もあれだけ出ているので楽しみです。
ハービンジャーの仔は見た目が重くても動かすと脚の回転が速く、
軽く走る仔が多いんですよね。


棟広:新潟の新馬で上がり33.0を使って勝った馬もいましたね。
クラージュシチーの新馬戦では2着でしたが32.2の脚を使っていました。
両馬とも母父サンデーです。

水野:牧場ではどうなのでしょう?

小崎:最初の見た印象は
いい意味で野性的という印象でした。
カナイシスタッドは
ストレスフリーを重視する牧場ですからね。
自分の成長曲線に合わせて成長していますね。

育成に移ってからは、
秋口と年末に見に行きました。
年末に見に行ったときは馬も変わっていて
秋口からの2ヵ月で一気に成長しましたよ。

最初は薄い馬でしたが、筋肉もついてきたように思います。

馴致もスムーズにいったし、
乗り出しも20-20くらいは乗れており、
問題なく進んでいるとのことですね。
育成所は移動してもらったのですが、
僕としては
育成所に任せ切るのではなく、
コミュニケーションを重視をしています。

棟広:そこは重要だと思います。

竹内:そりゃそうですよ。
馬がどのように変化していっているのか、
そしてどのタイミングでプログラムを変えていくのか、
意見交換することが必要です。

小崎:そうですね、とにかく、
僕の厩舎の理想で馬を作っていきたいので、
プラスと考えています。

水野:予定通り進んでいますか?

小崎:集団調教にも無理なく順応しています。
順調ですよ。

水野:今の時点ではどういった始動プランですか。

小崎:もう少し進めてみてからですね。
進めて早ければベイビーと同じように移動するかもしれませんが、
当歳から見ていない分、見てみたいですね。

ちなみにこの募集馬の名前はどうなるのですか?

棟広:マイケル・タバート氏プロデュースということで、
ハナズがつくかと思います。

水野:ハナズハツビンジャーは10文字ですね(笑)

棟広:彼の気持ちとしては、
自身ももちろん出資するが、
一部の馬だけを提供して、
走りそうな馬は自分で持つということをしたくない。

だから全頭提供を決めたそうです。
彼らしいと言えば彼らしいですね。

水野:それは会員の皆さんからしても安心できますね。

竹内:だからWITHなんですね。

棟広:彼は誰もが見ないところを狙って当たり引きますからね。
そういったものを持っていますよ。
この企画を成功させるためには、
結果を出すことが必要です。

小崎:どの馬もそうだけど、
能力を引き出すには試行錯誤が必要です。
そのためにはどれだけ多くの情報を得られるかです。
なので、育成段階は重要です。
この仔に関しても、
しっかりとモニターリングをしているので、
期待しています。

水野:2頭とも良いということですか?

竹内:2頭とも配合デザインは素晴らしいですよ。

小崎:そうなると、結果を出さないとね。

棟広:私は WITH 募集に思い入れがあります。
昨日のハービンジャー産駒の重賞制覇を観て、
この仔にもという思いが益々強くなりました。

水野:マイケルさんも期待していますよね?

棟広:勿論です。彼は全ての馬で結果を狙っていますからね!

小崎:夢は大きくですが、
厩舎も同じ思いですよ。

竹内:一口馬主であろうとも、
厩舎と同じ思いでいれるということは、
非常に良いことだと思います。

水野:本当にそう思います。

竹内:競馬って、それが楽しいところだと思います。
関わっている人たち皆で喜べること、
それがいいんです。

水野:竹内さん、今日はちょいちょいギャグを入れる一方で熱いですね!

竹内:(笑)競馬のバイオリズムは激しいので、
たまには疲れることもありますよ。

小崎:そうだよね。
勝てると思った馬が勝てない時とかね。。。

竹内:それも競馬だと思うけど、
負けても納得したいと思います。

小崎:本当にそうだね。

水野:でも、私たちは皆で喜べますよね!

小崎:出来ると思います。
そのために、厩舎も頑張るのだと思います。

棟広:ジョイフルステージでもお願いします。

小崎:勿論です。

それこそ、一枚岩になって、
みんなで勝ちにいきましょうよ!

水野:誰が彼がではなくて、
皆の勝利、いいですね!

竹内:ジョイフルなステージに立ちたいですね!

小崎:上手い。

棟広:そういうことです。
最高の切れ味で、感動を!といきたいところですね。

小崎:頑張りますね!

水野:今日は楽しかったです。
みんなで勝負をしましょう!

本日は、ありがとうございました!

(その後もお食事と共に歓談は続きました・・・)

ジョイフルステージ'13
牝2歳 鹿毛 2013.04.18生 浦河産
父:ハービンジャー 母:ジョイフルステージ (母の父:サンデーサイレンス)
出資申込
販売総額 2,000万円 / 総口数 40口
一口価格 500,000円

WITH募集出資者特典(本&DVD贈呈)