archives
シーザライト調教見学ツアーイベントレポート

5月4日にシーザライト調教見学ツアーを開催いたしました!

本記事の見学ツアーレポートと見学ツアーで語られたコメントをご紹介したいと思います。

イベントは快晴の中行われました。

場所は千葉県香取市にあるジョイナスファーム。菅井牧場内にありますが、下総トレーニングセンターなど複数の育成牧場が入っております。

馬房は菅井牧場全体では150馬房。常時100頭くらいは預託されているとのことです。

ジョイナスファームは30馬房を管理しております。

ジョイナスファームについて詳しくは過去のSpecial Interviewで古谷博社長のインタビューをご覧ください。

1人あたり2.5頭までの管理にするですとか、「臭いものに蓋をしないで、臭いものは元から直す」をモットーにするなど育成方針などもご確認いただけます。

 

さて、ツアーのプログラムとしては

1.アドバンスマルス展示

2.アドバンスマルス写真撮影

3.パワーバンド展示

4.パワーバンド写真撮影

5.シーザライト準備運動見学

6.シーザライト調教見学

7.シーザライトゲート練習見学

8.シーザライト展示

9.シーザライト写真撮影会

という流れで進んでいきました。

 

1.アドバンスマルス展示

アドバンスマルス、パワーバンドの展示ではシンボリ牧場内大瀧ステーブルからスタッフの方が帯同してくれ説明をいただきました。

現時点で484kg。

「現状の調教メニューとしては、まだこちらに来て間もないので強めはやっていないですが、力がある馬という印象。
背中の感じもよくこれからが楽しみです。

今ではこちらの環境にもなれて、他の馬と調教に出るなどもしている中で落ち着いてきており、調教中や馬房の中でも落ち着いています。

今後の調教メニューについては、獣医さんと体の具合を相談しながらペースを上げていきます。

現時点でダート向きか芝向きかと問われると、他の2歳に比べてもパワーがあるのでダート向きかとは思います。

気性面では、最初こそ馬房の中で人間に臆病な面を見せましたが、調教中で問題になることはなく、今はもう慣れています。

とにかくパワーがあり、他の2歳と比べて抜けていいです。

走っていて馬を止めようとしても力が強くて停めようとするところの前で止められないんですよ。(見た目からして筋肉量はありますが)見た目以上に力があって、他に乗ってる2歳よりもパワー面ではるかにいいですね。トモの力が際立っています。

歩きのバランスもいいですし、進めていくのが楽しみです。」

と非常に前向きなコメントを頂戴いたしました。

 

2.アドバンスマルス写真撮影

とても人懐っこく、撮影に応じるアドバンスマルス。その持てるパワーの強さとは反対に人には優しい、まさに「気は優しくて力持ち」のアドバンスマルス。人気を集めておりました。

 

3.パワーバンド展示

次は、パワーバンドの展示。帯同してくださった方がパワーバンドの騎乗を担当しており、乗り味や脚裁きについて説明してくださいました。

「486kgで、1800mトラックを2周しております。
体力がつききってないのでこれから乗り進んで内に調教を強めていく段階。

走ることに前向きで変な悪さがない。
前脚の脚捌きがすごくよく、乗り味がいいです。

繋ぎも伸びがあるので、芝の方がイイのではないでしょうか。
極端に前後どちらかが成長しているわけではないのでバランスもよく、飼葉食いもいいですね。」

4.パワーバンド写真撮影

パワーバンドも大人しく撮影に応じてくださいました。右手前に映っているのは国枝栄調教師。
二ノ宮厩舎の馬ですが、アドバンスマルスから一緒にご覧いただきました。

5.シーザライト準備運動見学

調教に向かうシーザライト。キリッとした顔が「私の走り、見ておきなさいよ!」という自信を覗かせます。

その歩く様はエレガント。

馬が物見をしないように参加者の皆さまには厩舎側に並んでご見学いただきました。調教に集中できなかったりしますと危険を伴うケースもありますので、ご協力いただきありがとうございます。

稲村場長によると

本日の帯同馬は、1歳上で新馬勝ちした中舘厩舎のピサノベルベット。強い相手と調教を積むことは、目標となるので馬にとってはいいことだそうです。

まずはダクで600mダートコースを2周をしてウォーミングアップ。次にキャンターで1周。最後にクールダウンとしてダクで1周して体をほぐします。この際に騎乗者は脚元に問題がないかなどの確認や調子の具合を確認するそうです。

 

6.シーザライト調教見学

次は1400mダートコースに移り、15-15の見学です。

参加者の皆さまにはコースの内側に入っていただきご見学いただきました。

広大な敷地で気持ちいいと感想を漏らす参加者の方もいらっしゃいました。

 

最初はググッと抑えて1F17秒程度で入ります。

そして、ハロン棒を超えると1F15秒にスピードアップ。

騎乗者の手元を見てもぐっと押えながらの走り。

上がりもケロッとしておりました。

 

7.シーザライトゲート練習見学

そして、写真はないのですが、特別にゲート練習も見学させていただきました。

稲村場長によるとJRAのゲートと同じものを採用しているそうです。

シーザライトのゲートの良さは特筆すべきものなので、ぜひ見ていただきたいと実現しました。

すんなりとゲートに入り、15秒くらい駐立。

そして、ゲートが開くとともに飛び出るシーザライト。

練習でゲートがいい馬は本番でもゲートがよく、これがレースにおいてもトレセン入厩後でも余計な負担をかけなくて済むため大きなアドバンテージにもなると話されておりました。

 

8.シーザライト展示

調教を終えて、洗い場で馬装を外したあとに展示です。全く息も上がっておらず撮影に応じるシーザライト。

左奥は先ほど展示されたアドバンスマルスです。

説明は稲村場長から

美浦のカリスマ国枝栄調教師には静かに熱く、現時点での評価、馬の特徴、今後の予定などについてお話しいただきました。

9.シーザライト写真撮影会

撮影では、国枝栄調教師にも一緒に入っていただけるなどプレミアムなサービスも。

最後に、ツアー中一緒にご案内いただきました、古谷社長からもご挨拶いただき、見学ツアーを終えました。

 

そして、国枝栄調教師とともにランチ会へ。楽しいひと時を参加者の皆さまと過ごしました。

ご参加いただき、誠にありがとうございました!

 

シーザライトについて国枝栄調教師、ジョイナスファーム稲村場長、ジョイナスファーム古谷社長よりコメントを頂戴しました。

(※複数個所でお聞きした話やQ&Aでお聞きした話をまとめております。)

ジョイナスファーム稲村場長のコメント

ずっと問題がない馬
年明け500キロを超えていたが、乗り込んできており、現時点では487kg。
前駆と後駆のバランスも良くなって、脚元も健康そのもの。ずっと問題がない馬です。

現時点の調教メニューは15-15を基本にやっておりますが、先週は追い切りで13を切るくらいまで追っています。

調教の上がりは問題なく、スピード感がありますし、気性はおっとりしており、カリカリすることがないです。乗ってても厩舎でも大人しいです。
ゲートのセンスはすごくいいですし、文句の付けどころがないです。

大きなストライドを活かした長めの距離で
馬のストライドが大きいのも特徴ですね。
先生も距離は長めと仰っていたのもストライドが大きいからとなります。
ストライドが小さいと距離適性は短くなりますし、大きければ長くなります。
胴が詰まっているタイプでもないですしね。

「入り良し、駐立良し、出よし」のゲートの3拍子が揃った馬
この馬は本当にゲートがいいので、本日はゲートも用意しました。
JRAと同じゲートを採用しております。
(ジョイナスファームでは)ゲートは非常に重要視しております。

シーザライトは、
「入り良し、駐立良し、出よし」
の3拍子が揃っております。

二の脚も使えますし、今日はゲート後にそこまで強めに追ってないですけど、びっしり追うともっとスピードが出ます。
どんな脚質の馬でもゲートが良いに越したことはないです。

出遅れるのは致命的ですからね。

通常は馬というものは初めてのことが苦手です。
枕木を一つ越えるだけでも嫌がる馬でも一度覚えてしまえば怖がりません。
馬によってはゲートに近づくのですら嫌な馬はいます。
そういった意味でシーザライトのこのゲートの良さは特筆ものです。

ゲートが良ければトレセンに入厩して、すぐにでも試験を受けて、一旦出すなりしてもすぐに競馬に使えるようになりますから。

ゲート試験でつまずくことがないということも利点の一つです。
育成牧場の調教段階でゲートがいいという馬で本番のレースでゲートが悪くなることは余程のことがない限りないです。

ゲートの出がいいルーラーシップ。ルーラーシップの短所はないです。

左回りか右回りのどちらが得意かということについては、現時点では得意不得意はないです。私たちとしては右にも左にも対応できるように調教しておりまして、コースも右回りで使うときもあれば左回りで使うなど交互にして偏らないようにしています。

 

2歳の若駒で多くの人がいても落ち着いているのは武器に

今の時点でピリピリしたりしますと、トレセンに入ったらもっとピリピリする環境となりますので、体が減って調教が積めなくなります。しかしながら、今これだけ落ち着いているのはすごくいいです。2歳の若駒でこれだけ多くの人に囲まれて落ち着き払っているのは非常に頼もしいです。

これだけ順調に来ている馬。万全の状態で送り出したいと思います。

 

国枝栄調教師の現状の評価

丈夫で問題がないのは鍛え甲斐がある

現状ではご覧のように1頭でゲート出来たり、躊躇することなく動けるので問題はないです。
若馬なので馬によって普段できないことはできないんですけど、この馬に関しては、皆さんが近くに来ても落ち着いてますし、場長が言われたように、全く問題がない馬です。
トレセンに入ってからもこういった馬は鍛え甲斐があります。

新馬の場合、調教を強めると飼葉を食べないということもあり、調整ができないことがありますが、この馬のように丈夫で問題がない馬であれば競馬前にそういったことで苦労することがないだろうと思います。

厩舎の他の馬に比べてもこの時期にここまで来ているのはなかなかいないです。
健康であることはな能力の一端であると考えています。

 

新潟の長めの距離で。入厩時期は6月あたり。

私はジョイナスに何頭もおいてますが、ジョイナスにいる馬は基本夏競馬に向けてやっています。本馬については、長めの距離かなと思っています。
新潟の長めの距離を使えればと思っています。

そういった意味では入厩時期は6月あたりになるかと思います。

力強さが増したレトロクラシック

レトロクラシックと比べての印象ですが、余裕がある馬体で基本的に同じです。
レトロクラシックはディープで、もう少しスピードが欲しいところはありますが、本馬はそれもありますし、ルーラーシップになって力強さが増した印象です。

 

丈夫で健康なのはフロンテアクイーンに重なるイメージ

来週のヴィクトリアマイルに出走するフロンテアクイーンがシーザライトと同様に丈夫な馬でした。

丈夫であると調教を積むことができるし、大きなレースでもいい競馬をできるくらいまで仕上げることができる。丈夫であることは本当に大切です。
シーザライトも丈夫であるし、そうした大きな舞台で活躍できるようになってもらいたいと思ってます。

 

ジョイナスファーム古谷社長のイベント後のお話

本日の会が皆さんにご満足いただけたことで本当に良かったです。
シーザライトは本当に順調に来ておりますので、この馬にご出資されていない方は買われた方がいいです。
ゲートもご覧いただいたように出がいいですし、トレセンに入っても1週間もすればゲート試験に受かるレベルまでには仕上げているつもりです。

終いを伸ばした半マイル53秒の速めもやっていきまして、残り僅かですが入厩に備えて進めていきます。

 

【残口僅か】シーザライト 牝(募集馬名ウェルシュステラ’15 父ルーラーシップ 母の父Zafonic)

販売総額 2,400万円 / 総口数 2000口
一口価格 12,000円
対象特典 10%P還元(10周年記念キャンペーン)複数口出資特典(5口以上で最大30%P)、母馬・兄姉馬出資会員優待(各10%P)複数頭出資特典(最大12,000P)