2026年2歳馬募集
202410-1
ベリーライクリー' 24
募集開始前
美浦
厩舎予定
1歳 鹿毛 2024.02.29生 新冠産
父:Diatonic 母:ベリーライクリー (母の父:Pierro)
販売総額 3,800万円 / 総口数 2000口
一口価格 19,000円
血統診断
ダイアトニックは浦河の名門酒井牧場の生産馬。2016年の北海道セレクションセールに上場され、ノーザンファームが3000万円で落札。その後、シルクホースクラブから4000万円で募集されました。デビューは12月16日と遅くなってしまったものの、後の秋華賞(G1)3着馬のカンタービレをハナ差で差し切り新馬勝ちを収めます。その後、1400m~1600mを使い4歳の秋にスワンS(G2)に出走しモズアスコットを負かして重賞初制覇。ここから勢いに乗ってくるかと思われましたが不運が重なります。5歳時に出走した阪急杯(G3)では2位で入線するもフィアーノロマーノの進路を妨害したとして3着に降着。その年のスプリンターズS(G1)後には骨折が判明。戦線離脱を余儀なくされました。しかしここでダイアトニックは終わりませんでした。復帰から3戦目、7歳時に出走した阪急杯(G3)を勝ち見事に復活を果たし、G1レース3連戦を挟んだ後にスワンS(G2)、阪神C(G2)を連勝して引退。引退レースの阪神C(G2)ではグレナディアガーズ(G1朝日杯FS)、ラウダシオン(G1NHKマイルC)、バスラットレオン(G2ゴドルフィンマイル)を負かし、堂々たる勝利を挙げてターフを去りました。最終年にコンビを組んだ岩田騎手が引退レースで「ファンタスティック」とコメントしたのは有名。引退後は、ロードカナロアが大人気のオーストラリアにあるユーロンスタッドで種牡馬入りが決まり渡豪しました。降着や骨折がありながら、最後は重賞連勝で引退というのは出資者にはたまらないドラマだったと思われます。

ダイアトニックの牝系はAlmahmoudに遡ることができる名門牝系。AlmahmoudNatalmaNorthern DancerCosmahHaloを出したことでも有名ですが、酒井牧場が輸入したStorm Bird産駒アルパインスウィフト(ダイアトニックの3代母)にはAlmahmoudの牝馬クロス4×3が内包されていて、ダイアトニックの母トゥハーモニーサンデーサイレンス(Halo)を導入することでCosmahの牝馬クロス3×4を与え、さらにロードカナロアを配してStorm Birdを際立たせるという名門牧場ならではの技でダイアトニックは生産されています。本馬の母ベリーライクリーはサウスオーストラリアンダービー(豪G1)、シュウェップスオークス(豪G1)など重賞7勝のDelicacyと無敗の2歳3冠馬Pierroとの間に生まれた良血馬。ダイアトニック物語第二章がこの馬からスタートする予感がします。
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