先週のレース結果

クレッシェンドラヴ　東京５Ｒ 2歳新馬（芝2000ｍ）12着

最終的には良血のラボーナを上回る１番人気に支持された本馬ですが、終始ハミをとらず調教で見せていた力を発揮することは適いませんでした。競馬終わりの蛯名騎手、二ノ宮敬宇調教師、厩舎関係者誰もがこの結果に落胆の色を隠せませんでした。出資会員の皆様のご心情はそれは計り知れないものと思われます。ご期待に添う結果とならず申し訳ございません。課題をクリアし本来の力を発揮し、皆さまの元に勝利をお届けできればと思います。

レース後のコメントです。
＜蛯名騎手＞
「返し馬の時はそんな感じではなかったのですが、スタートから馬に行く気がなく、ずっとハミを取ってくれませんでした。何か “上の空”といった様子。きっとまだ競馬が分かっていないのでしょう。稽古の動きは抜群ですし、その時はハミを取ってくれていましたので、こんな馬ではないはず。実戦をひとつ使ったことにより、変わってくれればと思います。今日は父ステイゴールドの悪いところが出ちゃったのでしょうか…」

＜二ノ宮調教師＞
「稽古時の印象とは違い、今日はフットワークがバラバラ。馬自身が走ることをやめていましたよね。やはりステイゴールド産駒ということなのでしょうか…」

＜広尾TCコメント＞
稽古内容や馬っぷりの良さなどが高く評価され、１番人気でのデビュー戦となりましたが、初めての実戦に加え、父の血も少なからず影響したのでしょうか。今日はなぜかゲートからラストまでまったく動いて行ってくれない形。馬の気持ちが乗っていない状況で追い始めてもフォームが崩れてしまうだけで、残念ながらレースに参加することができませんでした。なお、「この後も問題がないようであれば、続戦する方向」（師）ですので、中間の様子、そして二度目のレースぶりに改めて注目したいと思います。

シャトルアップ　新潟１１Ｒ　北陸Ｓ（芝1200ｍ）８着

適条件ではないものの状態がいいことから出走を決めた今回。スタート一息のため、道中は中団馬群の後方。４角より最後まで気持ちを絶やすことなく走りきり、結果８着での入線となりました。

レース後のコメントです。
＜西田騎手＞
「道中で二度ほど馬自身がフッとブレーキをかけるような場面がありましたが、ビシッと気合いを入れたら、またやる気を出してくれました。囲まれる直前にこちらが促してあげれば、それに応えてくれるようで、この馬の乗り方が少し分かったような気がします。それだけに来週（先約があって）騎乗できないのが残念です」

＜伊藤正調教師＞
「前走、道中で囲まれてやる気をなくす場面がありましたので、今回はチークピーシズを着用。今日も馬群の中で馬が少しブレーキをかけましたが、乗り役が叱ったらハミを噛み直してやる気を見せてくれましたよね。その後もやる気をなくしそうになったところでステッキを入れてもらいながら、最後まで頑張り抜く走り。次回にむけて希望が見えるレースになりました」

＜広尾TCコメント＞
追える鞍上が精神面での脆さをうまくカバーする好騎乗。馬も叱咤激励に応えるようにラストまで気持ちのこもった走りを見せ、ようやく入着まで漕ぎつけることができました。なお、このあとは、「３連闘で１０月３０日（日）新潟１１Ｒ ルミエールオータムダッシュ（オープン・芝1000ｍ）へ」と調教師。おそらく状態はピークギリギリを迎える頃ですので、今回得たヒントも糧に、得意の条件で一発大駆けを狙っていきたいところです。転厩後の集大成とも言える一戦、まずは出走が叶うことを願います。