マイケル・タバートオーナー「いい馬を生産、提供できたのは誇り」

Gallop誌のコラム「○○だけど馬主」の今週の担当はマイケル・タバートオーナーでした。

コラムでは年末と年始のハナズレジェンドのレースに言及。

クリスマスカップ優勝後、中1週で寿Sへの出走を決断し、体重増での出走を実現させた矢作芳人厩舎の凄さに改めて感心したと語っています。

ハナズレジェンドの母父ムーンロケットはマイケル・タバートオーナーが新馬戦の走りを見てこの馬はと見込んでオーストラリアで種牡馬入りさせた馬。そして、ムーンロケット産駒ムーンライトゼファーにはハーツクライ産駒が合うと見込みわざわざオーストラリアから輸入して生産。

そして生まれたハナズレジェンドが強い競馬を見せる姿を見て、そのような馬を生産でき、広尾サラブレッド倶楽部を通じて会員の皆様に提供できたことをたことを誇りに思うと書かれております。今後も皆様のご声援のほどよろしくお願いします。

 

 

さて、ハナズレジェンドを振り返ると、竹内啓安氏の血統診断では下記のようなコメントでした。

「ハーツクライの魅力は3代母My Bupersの血統構成にあります。彼女が所有する(Balladier≒Blue Larkspur×Man o’War)×(Blue Larkspur×Sir Gallahad)の血統構成はとても魅力的です。この優れた米血の塊に同じ形式を持つ米血をブレンドすると、母が未勝利であっても覚醒します。ジャスタウェイにおけるBlue Burst、ウインバリアシオンにおけるJungle War、ワンアンドオンリーにおけるAmbrosine、ヌーヴォレコルトにおけるFager’s Gloryがハーツクライ内のMy Bupersに呼応して覚醒する事に成功しています。 ムーンライトゼファー2013の母の父であるムーンロケットはデインヒルからBuckpasserを取り込んでいますが、このBuckpasserはMy Bupersの父Bupersの弟にあたります。つまり本馬にはBupers×Buckpasserの兄弟クロスが内蔵されているという事です。両者の母BusandaにはMan o’War×Blue Larkspur が組込まれていますのでハーツクライの活躍する配合パターンを本馬は持ち合わせている事になります。 本馬の母はオーストラリア血統ですが、その良さを活かした配合となっています。祖母のZephyr’s Test はオーストラリアの大種牡馬Star Kingdomを3×3で所有していますが、このStar Kingdomはトニービンと相性が良く、ジャングルポケット(ダービー)の祖母Skillful JoyがStar Kingdomを所有しています(Star Kingdomの父Stardust4×4所有)。 その他にもHalo≒Sir Ivorのニックスも組込まれています(ディープインパクトも所有していたニックス)。見所満載の配合馬でクラシックの舞台での活躍に期待が膨らみます。」

竹内氏によると血統的にも好きなタイプだそうです。現広尾TC募集馬で似た背景を持つのがレフィナーダ’15 牝(父ヘニーヒューズ 母父サンデーサイレンス)レフィナーダ’15の血統診断には優れた米血の塊に同じ形式を持つ米血がブレンドされているため、爆発する可能性があると書かれております。ハナズレジェンドの活躍は竹内氏からすると考えうることのようで、レフィナーダ’15への注目度も高めていただいています。今後もハナズレジェンドの活躍にレフィナーダ’15の活躍を重ねて見ていきたいと思います。

「最も注目されているのがヘニーヒューズ× サンデーサイレンスの配合馬です。ヘニーヒューズの母祖父Hold Your Peace とサンデーサイレンスはとても相性が良く、Hold Your Peace を所有するクロフネ(フレンチデピュティ)はサンデーサイレンスとの間にホエールキャプチャ(ヴィクトリアマイル)、フサイチリシャール(朝日杯FS)、ブラボーデイジー(福島牝馬S)、レジネッタ(桜花賞)、サイレントプライド(富士S)などを送り込んでいますし、ディープインパクト× クロフネの配合からはステファノス(富士S)、シャイニングレイ(ホープフルS)が現れていています。Hold Your Peace とサンデーサイレンスが相性が良い理由はHold Your Peace の母Blue Moon とサンデーサイレンスの祖父母Nothirdchance が共にMan o’War×Blue Larkspur×Sir Gallahad を持ち合わせている為です。ヘニーヒューズの場合は Hold Your Peace 産駒Meadowlake を母父に持っていますが、Meadowlake の3 代母はNothirdchance です。つまりヘニーヒューズ× サンデーサイレンスという配合をした時点でNothirdchance の牝馬クロスが成立します。本馬レフィナーダ2015 の場合は祖母モザーティアナがNijinsky×Buckpasser の配合を持つため 前述Man o’War×BlueLarkspur×Sir Gallahad の組み合わせが更に2 本加わります。名馬マルゼンスキーはNijinsky×Buckpasser の配合で生産されましたが、その強さの理由はこのMan o’War×Blue Larkspur×Sir Gallahad の組み合わせにあります。」

 

記事内ではハナズゴールの初仔(ルーラーシップ産駒)についても触れられております。マイケル・タバートオーナーはルーラーシップ産駒のピークは2歳戦にあるとは思っておらず、それでいてルーラーシップが2歳馬を対象とした新種牡馬リーディングに輝いたことにいい種牡馬をつけることができたと感触をつかんでいる様子。

広尾TC募集馬のルーラーシップ産駒2頭(ウェルシュステラ’15モンスーンウェディング’15)にも頑張ってもらい、さらなる種牡馬価値の向上に貢献することを願っております。

hr

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