サンクスホースプロジェクト×マカハ

引退馬の未来を考える活動が広がりを見せています。

その一つがサンクスホースプロジェクト。
角居勝彦調教師らが発起人として引退馬に乗馬やセラピー馬としてのリトレーニングを施して第2の馬生を歩むことを支援する活動です。
メディアなどでも取り上げられることが多いのでご存知の方も多いかと思います。

 

詳しくはサンクスホースプロジェクトのHP等をご覧いただければと思いますが、プロジェクトには3つの柱で構成されています。(画像・一部文章はサンクスホースプロジェクトより引用)

1.リトレーニング(再調教)

通常、3か月~12か月のリトレーニングプログラム終了後、 乗馬クラブや牧場に引き渡されるそうです。

この3カ月~12か月のリトレーニング期間中は飼育費用はもちろん、輸送費や去勢費、治療費等、様々な費用が大きな 負担となり、競走馬引退後のキャリアパスにおけるボトルネックとなっているそうで、このリトレーニング期間をサポートする事により、1頭でも多くの馬をセカンドキャリアに繋げることができるという活動がサンクスホースプロジェクトの柱の一つとのことです。

2.キャリアパス(キャリア構築)

競走馬の登録抹消情報をサポート窓口に集約し、馬主・調教師、リトレーニング施設、 乗馬クラブ・牧場との連携を図り、競走馬引退後のキャリアルートをシステム化します。

私どもの立場としても引退後、乗馬となる場合は、急なことですから手を挙げてくださる乗馬クラブを探すのは難しく調教師に探していただくのが通常となっておりますが、調教師としてもこうした窓口があると声を掛けやすいということもあります。

3.キャリアマネジメント(管理・公開)

引退後のサラブレッドが今どこで何をしているのかを情報を管理し、公開するもので、登録抹消からリトレーニング、セカンドキャリアと継ぎ目なくサポートする事により、 従来の問題を解決する取り組みです。

私どもも引退馬について居場所のご質問を頂戴することがありますが、引退直後の牧場については把握しておりますが、別の牧場に移動してしまうとなかなか所在がつかめなくなるのが実情で、そのようなことが解決できますね。

 

マカハがサンクスホースに。

このような素晴らしい活動をしているサンクスホースプロジェクトではありますが、広尾TC所属馬からもサンクスホースが誕生することになりそうです。
それが、前走後の回復状況が芳しくなく、本日競走馬登録を抹消したマカハです。

「幸せな馬生を。」との小崎憲調教師からのご提案もあり、会員の皆様からも愛されたマカハですから今後も皆様がその馬生を見届けることができるのはいいことではないかと思います。

角居勝彦調教師にも見に行っていただいて脚元も問題ないですし、問題なく乗馬になれるのではないかとの見解も頂戴したようです。

まだ確定ではないためお知らせはできないのですが、ちょっぴり喜ばしいこともあったようです。

実際にマカハがどのような馬生を歩むことができるかはリトレーニングなどを経てからにはなりますが、素晴らしい環境で第2の馬生を歩んでもらいたいですね。

馬の状態に問題がなければ見学も可能のようですから行き先が決まった際にはマカハに会いに行かれてみてはいかがでしょうか。

サンクスホースの現況は下記でご確認いただけます(本日時点ではマカハは掲載されておりません。)
http://www.thankshorseproject.com/thanks/

 

サンクスホースプロジェクトの支援方法(HP

1.引退馬ファンクラブ(TCC)
プロジェクト入りした最初の1か月間に行われるクラウドファンディングにて40口を満たした馬がTCC馬となるようです。引退後の馬のシェアを持つことで会員価格での乗馬が出来たり、馬のシェアをもたなくとも、毎月の会費の中から馬の乗馬クラブやリトレーニング施設への預託料に充てていく事でも支援ができます。スタイルバンク株式会社というサンクスホースプロジェクトのプロジェクトパートナーが運営しています。
https://www.tcc-japan.com

2.ふるさと納税
吉備中央町へのふるさと納税を行うことで、NPO法人吉備高原サラブリトレーニングが行う再調教部分の費用に税金があてられるというもの。金額にもよりますが、自己負担額2000円以外は税控除されますので、お気軽にしていただけます。グッズなどもいただけるようです。
https://www.furusato-tax.jp/gcf/150

3.寄付
サンクスホースプロジェクトの運営管理を行う、一般財団法人ホースコミュニティの活動全般に寄付を行うというもの。

4.ボランティア
イベントや事務作業等、ホースコミュニテイの活動のお手伝いをしていただけるボランティアスタッフを募集しているそうです。登録ボランティアとして、随時ご協力の要請を行っていくとのことです。

※各支援につきましてご質問は各団体にお問い合わせください。

 

公益財団法人ジャパンスタッドブックインターナショナルが行う引退名馬繋養展示事業やNPO法人ホーストラストが行う馬主がいない馬を引き取って繋養する活動や各養老牧場さんも工夫を凝らすなど様々な引退後の馬を考える活動があります。

現役時担当した調教助手さんが里親スポンサーとなったりするケースもあるようです(パッションダンスの事例

マカハのプロジェクト入りがきっかけとして、こうした活動を身近に感じて頂ければ幸いです。
今後もご案内していければと思います。

 

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