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ぐりぐり君×棟広良隆×広尾TC堀対談


■競馬にはまった中学・高校時代

堀:本日はブログ「ぐりぐり君の一口馬主ブログ」のブロガーであります「ぐりぐり君」さんをお招きいたしまして、棟広良隆さんにインタビュアーとなっていただき、様々な質問にお答えしていただきたいと思います。

ぐりぐり君:ぐりぐり君でいいですよ。さん付けすると変になっちゃいます(笑)

堀:分かりました(笑)ぐりぐり君と言えば数々のクラブに入られており、今年は個人馬主デビューを果たされておりますが、棟広さんのお知り合いということで今回の対談が実現しました。どこでお知り合いになられたのですか?

ぐりぐり君:共通の友人で今日の対談場所(新宿歌舞伎町にあるパチンコ・パチスロバーThe Speread7)を貸してくれたThe Spread7のオーナーである藤沼さんの紹介です。彼とは今年の春頃に知り合いになり、その後、僕の主催するイベントに来てもらったり、一口の情報交換をしています。

棟広:そうですね。彼には今年から広尾TCの会員にもなっていただいてますが、実はぐりぐり君は初めて参加されたのが広尾TCであったとか。これも何かの縁ということで今回インタビューさせていただくこととなりました。それではありきたりな質問かとは思いますが、一口に限らず、競馬を一番はじめに見られたのは?

ぐりぐり君:自分は小学校のときに競馬ゲームから入りました。ゲームセンターのコイン・ゲームとか、ファミコンの『ファミリージョッキー』、プレステの『ダービースタリオン』とか。

棟広:『ファミリージョッキー』はかなり昔ですよね。

ぐりぐり君:かなり昔です。ファミコンのころですね。

棟広:自分は小学校かな。ぐりぐり君はいまおいくつでしたか。

ぐりぐり君:いま35歳です。

堀:ぐりぐり君はそうなると幼稚園ぐらいのときですか。

ぐりぐり君:中古で買ったりしてやっていたということですね。

堀:そういうことですね。なるほど。

ぐりぐり君:『ウイニングポスト(Winning Post)』とか『ステークスウィナー』とか、自分の家でやったり、友だちの家でやったりしていました。

棟広:そのときはまだゲームだけで……。

ぐりぐり君:ええ。中学校のときから、本物の競馬を見るようになりました。

棟広:競馬場に初めていかれたのは。

ぐりぐり君:高校生のときぐらいですかね。

棟広:ちなみに馬券を買っていたとしても、だいじょうぶですからね。(笑)JRA的にも、過去の未成年時代に馬券を買っていた話はOKなんですよ。

ぐりぐり君:そうなんですか。

棟広:これはもうどうしようもないので。ぼくも普通に自分の本に「高校1年生のときのアーリントンカップで一番はじめに行った」とか書いていますから。(笑)

ぐりぐり君:そのころ活躍したのがナリタブライアンとか、ナリタブライアンの兄のビワハヤヒデやサクラバクシンオー、ヒシアマゾンとか。最初に好きになった馬がナリタブライアンですね。三冠馬で。ナリタブライアンの活躍を見て競馬にドはまりしたんです。

棟広:そのときは馬券が一番でしたか。

ぐりぐり君:そうですね。馬券が一番で、そのころはまだ馬主になろうとは思っていなかったですし。

棟広:毎週競馬場に通われる方でも、馬券じゃなくて、馬の写真を撮られる方もおられるじゃないですか。でも、そのときはもう思いっきり馬券でしたか。

ぐりぐり君:そうですね。馬券と、あとはパドックで写真も撮ったりしていました。馬券を買うのも好きでしたし、馬を見るのも好きでした。

棟広:なるほど。パドックに行って。

ぐりぐり君:パドックに行って写真を撮っていましたよ。

棟広:どこの競馬場ですか。

ぐりぐり君:自分は東京競馬場が一番近いんです。家から30分、40分で行けてしまうので。

堀:それはお一人で行かれていたんですか。

ぐりぐり君:友だちと行ったりしていました。

■いまの自分があるのは、エタンダールのおかげ

棟広:そこから、一口馬主は広尾サラブレッド倶楽部のエタンダールがスタートということですが。

堀:そうなると、けっこう間があきますね。

ぐりぐり君:そうですね。社会人になってから、何か新しいことを始めようと思って、そのころ株式投資にはまっていたので、株式投資の延長線上で、競馬ファンドもおもしろそうだなと思ってやったのがきっかけですね。

棟広:ということは最初は投資として?

ぐりぐり君:そうですね。ファンドというのは投資信託と同じですからね。

棟広:最初は投資として見る方はたしかにたくさんいますけど、こちら側は同時に一口の魅力もわかっていただきたいので複雑なところではありますね。元本保証がないですからね。競馬の魅力をその途中でわかってもらえないと。(笑)

ぐりぐり君:競馬は好きで、株式投資も好きだったので、これはおもしろそうだなと思ってやりましたね。

棟広:なるほど。そこで、なぜ広尾サラブレッド倶楽部のエタンダールが最初の馬として選ばれたのかというのが、ここが一番……。

堀:気になりますね。大手クラブのように露出が多いというわけではないですからね。

ぐりぐり君:雑誌の広告か何かで、募集されているのを見て知ったんですよ。自分はディープインパクト産駒が好きだったので、ディープ産駒の仔どもには非常に興味がありまして、すぐに広尾サラブレッド倶楽部さんのホームページにアクセスしてみたんです。それで動画を見たらすごくいい動きをしていたんですよね。「これは走りそうだな」と思って、それで一口に出資したんです。

棟広:なるほど。エタンダールは募集価格はいくらやったの。

堀:4,600万円だと思います。

棟広:まだディープの種付けが1,000万ぐらいのときですかね。

ぐりぐり君:2歳の9月に新馬戦を快勝したあと、少しもたついたんですけど、3歳の年明けの山吹賞で2勝目を挙げて、ダービートライアルの青葉賞に行ったんですよね。そこで最後に追い込んで2着に入って、もうゴール前でうれし泣きしていました。(笑)行っていたんですよ。

棟広:たしかに1頭目でダービーの出走が叶うって……。

堀:1頭目ではあまりないですからね。(笑)

ぐりぐり君:自分があこがれていた夢舞台に行ったわけですから、ものすごく感動しましたね。

棟広:それはちょっと運がよすぎますね。(笑)1頭目はすごいですね。

ぐりぐり君:ビギナーズ・ラックが起こったという感じです。秋には菊花賞にも出走してくれましたし。晩年はちょっと、けがで思うような成績を残せませんでしたけれども。



棟広:ぼくは彼(堀氏)を大学のときから知っていて、大学の競馬研究会で一緒だったんです。それあと卒業してから間隔があいて、彼が広尾で仕事をしているということをぼくは知らなかったんですね。彼ともう1回連絡を取り始めたころに、ちょうど京都競馬場までエタンダールの菊花賞を応援に行っているんです。そのときはいまの広報アドバイザーという立場ではなかったですが。

堀:あのとき棟広さんにお会いして、それから広報アドバイザーにもなっていただいて……。いろいろ繋げている馬なんですね、この馬は。

ぐりぐり君:エタンダールがいなかったら、ぼくはここまで一口馬主にはまっていなかったと思いますね。いまの自分があるのは、エタンダールのおかげだと思っています。

棟広:もったいないお言葉ですが、ありがとうございます。

堀:エタンダールの次は、他のクラブも行かれたりしましたか。

ぐりぐり君:そうですね。最初に入ったのは広尾さんとローレルクラブさん、東京サラブレッドクラブさんです。

棟広:全部ディープですか。

ぐりぐり君:全部ディープではないですね。ローレルクラブはファスリエフとかの産駒に出資しました。東京サラブレッドクラブさんは、ガリレオ産駒です。
その翌年には社台サラブレッドクラブさん、サンデーサラブレッドクラブさん、キャロットクラブさん、シルク・ホースクラブさんに入会しまして、そのあとはG1サラブレッドクラブさん、グリーンファーム愛馬会さん、ロードサラブレッドオーナーズさん、ラフィアンターフマンクラブさん、ウインレーシングクラブさん、ターファイトクラブさん、ユニオン・オーナーズ・クラブさん、ノルマンディーオーナーズクラブさん、社台グループオーナーズさんに入会しました。

棟広:すごいですね。

ぐりぐり君:だからいま現在、16クラブに入会しています。ほとんどのクラブに入っているということですね。

棟広:むしろ入っていないところはどこかという……。

ぐりぐり君:2009年産から出資し始めて、これまで延べ300頭以上に出資しています。

棟広: 300頭なんですね。

ぐりぐり君: 1歳馬を含めた現役馬は、現在226頭います。たぶん日本で一番出資していると思います。(笑)

堀:おそらく日本で一番でしょうね。

棟広:おもしろいですね。

ぐりぐり君:内訳としては、1歳馬30頭、2歳馬87頭、3歳馬68頭、4歳馬25頭、5歳馬11頭、6歳馬3頭、7歳馬2頭ですね。

代表馬はキャロットクラブさんのリオンディーズとトゥザワールドです。いままで重賞を勝った馬は7頭います。リオンディーズ、トゥザワールド、ブライトエンブレム、レッドアルヴィス、シャイニングレイ、ボールライトニング、あと地方ではトロヴァオですね。

堀:それも動きを見て選ばれたんですか。

ぐりぐり君:そうです。


■一口の選び方と今後の一口ライフについて

棟広:「一口の選び方」というのもお聞きしていきたいですが、先ほどエタンダールのところで、動画という話が出てきましたね。馬券のスタートも、パドックで、やはり馬体、動きというのが大事ということですよね。

ぐりぐり君:そうですね。自分は馬体と動きと血統で選んでいます。とくに馬体を重視しています。自分はけっこうガッチリとした馬体が好きで、キングカメハメハ産駒だったり、ダイワメジャー産駒が好きです。現在キングカメハメハ産駒は15頭、ダイワメジャー産駒は28頭出資しています。

棟広:ダイワメジャーが一番多いということで、先日のお話になりますが、セレクトで落とされた馬もダイワメジャーですね。ダイワメジャーは基本的にガッチリですものね。

ぐりぐり君:そうですね。
血統で行くとクラシック向きの馬が好きで、とくにディープインパクト産駒は大好きで、現在47頭出資しています。(笑)自分の一番の目標は、日本ダービーを勝つことなんです。だからクラシック向きの馬にはどんどん出資していっていますね。

堀:近いうちには獲っているんじゃないかという……。(笑)

ぐりぐり君:いまのところは5着が最高です。トゥザワールドとリオンディーズ。なんとかね。

棟広:それまではエタンダールの8着だったということですね。クラブの馬でも申し込めなかったりする馬はいるんですか?

ぐりぐり君:普通に、落選しますよ。

堀:落選!落選することがあるんですか。

ぐりぐり君:あります、あります。すごいショックでしたよ。その馬はPOGでは指名したんですけどね。(笑)

棟広:そうですよね。マジすか……。ぐりぐり君レベルの人でも落としてくるんですね。

ぐりぐり君:みんな平等ですよ。実績のところは実績が足りなくて落ちたことはありますよ。

棟広:ここまで一口の馬がふくれあがった段階で、満を持しての個人馬主という流れですよね。個人馬主になられましたけど、一口馬主はやはり続けていかれるんですか。もちろん、規模は縮小されますよね。

ぐりぐり君:今後も続けていこうと思っていますね。

棟広:一口馬主をされている方の半分以上は、やはり個人馬主になりたいという夢を、どこかに持っていると思うんです。でも、それを叶えることは、やはり日本では相当難しいと思います。それをぐりぐり君は叶えられているので、みんなの中のヒーローという位置づけになると思うんですよ。

ぐりぐり君:今後も個人馬主とクラブの一口馬主を、二刀流でやっていきたいと思っています。個人では中価格帯の堅実に走りそうな馬を買って……。

棟広:一口では夢を。(笑)

ぐりぐり君:一口では高額の良血馬、クラシック向きの派手な血統の馬を買いたいなと思っています。

棟広:たとえば、ぐりぐり君と同じようなサクセス・ストーリーで言えば、ジャスタウェイの大和屋暁さんも同じだと思いますが、大和屋さんもまだ一口を買われている。

ぐりぐり君:今後も一口はやっていきたいと思っていますね。広尾さんの馬にもどんどん出資したいと思っています。

堀:ぜひよろしくお願いします。


■(個人馬主としては)縁を大切にしていきたい
堀:なんで個人馬主になろうかなと思ったんですか。

ぐりぐり君:一口馬主を始めたころから、いつか本物の馬主になりたいなと思っていまして、今年ようやく馬主になる条件をクリアして、馬主登録をしたんです。その勢いで2頭買っちゃいました。(笑)

棟広:セレクトのときにお会いしましたけど、この馬(アシュレイリバー2015)が第一希望でしたよね。でも、何頭か候補がおられましたね。手を挙げる練習みたいな馬がその前にいましたよね。(笑)



ぐりぐり君:いました。(笑)最初はセレクトセールで買おうと思っていました。自分はノーザンの馬がとくに好きなので、最初の馬はノーザン生産馬にしようと思っていました。

ぼくがとくに好きなダイワメジャー産駒で探していたところ、アシュレイリバーを見つけまして、「この馬だ」と思って下見に行ったら、ダイワメジャーっぽくてよかったので、「もうこの馬を買おう」と決めたんですよね。
だけど、ノーザンの馬って高くなるじゃないですか。(笑)だから買えるかどうかわからなくて、予算も限られていますし。ぼくは5,000万円を超えたら下りようと思っていたんです。そうしたら競る人があまりいなくて、3,800万円で落とすことができたんです。

棟広:お代は1,000万台でしたか。

ぐりぐり君:リザーブは2,000万円です。

棟広:2,000万ですか。2,000で3,800でしたか。それならまあ、御の字かと。

ぐりぐり君:そうですね。二つ上の兄がセレクトに上場されて、たしか5,000万の値段が付いたんです。その馬はノーザンじゃないんですけどね。

棟広:非ノーザンで5,000万円付いたんですか。

ぐりぐり君:それで5,000万円付いたので、僕の買った馬はノーザン産で3,800万円というのは、わりと安かったのかなとは思っているんですけどね。

棟広:厩舎は武井厩舎ですね。

ぐりぐり君:武井亮厩舎です。

堀:武井先生とはどこで……。

ぐりぐり君:武井先生は、2015年の末にオフ会をぼくが主催して、そのときゲストで来てくれたんです。そのときからの付き合いです。それで……。

堀:それで初めての馬は……。

ぐりぐり君:「初めての馬は武井先生に預けないと」ということで。(笑)

棟広:なるほど。そのときの縁を大事にという。

ぐりぐり君:縁を大事にしたんですね。

棟広:ぼくも武井厩舎のリエノテソーロという、この前北海道ですずらん賞を買った馬をペーパーで持っています。Speightstown産駒のマル外ですけどね。
その意味では、マル外を走らせているわけですから、短距離系の血統、スピード血統はよさそうですよ。武井厩舎というのは、ぼくはどちらかと言うとそちらのイメージがありますね、

ぐりぐり君:そうですね。けっこうノーザンからも期待されている厩舎みたいで、今後伸びてきそうな感じがするので。

堀:馬も回っていますものね。

ぐりぐり君:おこがましいですけど、「武井先生と一緒に成長していけたらな」と思っていますね。「武井先生を男にしてあげたい」という思いもあります。まだ武井先生は重賞を勝っていないので、ぜひ自分の馬で、初重賞を制覇してほしいと思っています。

棟広:すばらしいです。
本当に馬の世界って、すごいお金が動いて、もちろん馬なんですけど、人じゃないですか。こんな世界もそうはないかなと思いますが、だからこそ、やはり義理人情というものの占める割合も、もちろん大きくなる世界だと思うんです。ですから、そういう考えはすばらしいと思います。それで成功したときの喜びも、もっと、2倍、3倍になると思うんですよね。

ぐりぐり君:ぼくは縁を大事にしようと思っているんですね。付き合いがあるところの調教師さんに預けたり、お世話になっている牧場さんに預けたり、そういう縁を大切にしている。
だから2頭目に買った馬は船橋の佐藤裕太調教師に預けるんですが、これも以前からお付き合いがあって。育成はこれも同じく以前からお付き合いのあるクラック・ステーブルというところでやっています。



棟広:エルコンの出越さんのつながりですか。

ぐりぐり君:ええ、以前からお世話になっているんです。
佐藤調教師は川島正行厩舎所属の騎手時代にフリオーソ、アジュディミツオーなどの調教パートナーとして馬を作り上げた先生です。

堀:この馬は地方で走らせるんですね。

ぐりぐり君:そうですね。地方で走らせます。とりあえず中央で1頭、地方で1頭持ちたいと思っていたので。それでしばらくやっていこうかなと思っています。

堀:地方もされる理由というのは、何かあるんですか。

ぐりぐり君:とりあえず地方も1頭持っておきたいなという漠然とした理由です。(笑)

棟広:これはあくまでもぼくの推測ですが、一口馬主をやっていると、未勝利で勝ち上がらなかった馬が1回地方に出て再ファンドというのは、絶対に直面する道じゃないですか。でも、たとえば個人馬主で両方の縁があれば、自分でそれができる。それはちょっとありかなと思うんですね。そういう馬が出てから何かないかと探すよりも、もともと持っている縁があれば、そこに持っていくことができますものね。

ぐりぐり君:できます。だから、アシュレイリバーがもし中央で未勝利で終わったとしたら、地方で走らせようと思っています。佐藤先生のところで船橋で走れます。

棟広:そういうパイプを先に持っているというのは、意外にいいかなと思います。急に慌ててよくわからないところに持っていくよりも、いいと思いますね。個人馬主にあって一口にないものというものはありますか?

ぐりぐり君:ぶっちゃけでいいですか。

堀:ぶっちゃけでいいです。

ぐりぐり君:違いは、一口馬主だといろいろ制限がありますが、個人馬主だとある程度自由が利くところですね。たとえば自分の好きなタイプの馬を国内外のセリや牧場で見つけてきて持てたり、自分で馬名を決められたり、自分で勝負服を決めたりできる。

棟広:勝負服はもう決められているのですか。

ぐりぐり君:これです。



棟広:おお、いいですね。

ぐりぐり君:関係者に直接意見を言えたりできますし。

棟広:レース選択とか、「もう1回使ってから出してくれ」とか、そういうことも全部決められますからね。

ぐりぐり君:そうですね。一口馬主も、個人で買えないような高額の馬を持てたり、400分の1とか500分の1とか、広尾さんの2,000分の1とか、小口で、少ない投資金額でたくさん馬を持てたり、いい面もあると思うんですけどね。

堀:一番重要な、調教師にものを言うことができるとか、そういったところはさすがに一口ではできないところなので……。

ぐりぐり君:一口はある程度は制限されますよね。口取りが抽選になったりとかね。馬名も投票になったり、馬主席がとれなかったりとか。

堀:そうですね。うちは馬主席はギリギリなんとか用意して。

棟広:馬主席招待キャンペーンなどもやっています。他クラブは抽選が多いのでいいか悪いかは別にして入りやすいと思います(笑)

参考:馬主席招待キャンペーン

■これからのクラブに求めることと広尾TCの印象

棟広:次に、これからの一口クラブに求めることなどはありますか?

ぐりぐり君:そうですね……。これは会員の満足度を向上させることですね。常にお客さま目線で物事を考えること、これに限ると思います。

棟広:なるほどね。もっともですね。

ぐりぐり君:募集馬の質を上げるとか、サービスの質を強化するとか、満足度を向上する方法は、たくさんあると思うんですよ。努力していれば、必ず会員さんはついてくると思うんです。逆に、努力していないクラブは自然と淘汰されて、なくなっていくと思います。「このクラブに入りたい」とか「このクラブの会員でよかった」とか、たくさんの人にそう思ってもらえるような魅力的なクラブが増えることを期待していますね。

棟広:なるほど。ぐりぐり君はスタートが広尾ですが社台系でも持たれていて、藤沼さんは最初が社台系ですので、むこうにあってこちらにない点やこちらにあってあちらにない点などの意見を聞いていきたいと思います。やはり広尾は、G1馬をまだ出せていないとか競走馬の数は社台系には劣ってしまいますけれども、その分社台系ができない会員参加型のイベントなどに関しては、社台系に負けないように充実させていこうということがあるんです。広尾的にはそういうことも一つかなと考えているんですけどね。
馬主席を提供したり、あとは調教師を呼んでの会。もちろんその会も、社台系よりもどうしても規模は小さくなってしまいますが、社台系ではできないイベントは、これからも取り組んでいきたいと思っています。

藤沼:広尾さんの会は、他クラブに比べて非常にフランクでいいですよね。

棟広:広尾のパーティの場合は、普通に会員の席に先生がいらっしゃいますから。(笑)
先生からしたら1対多数ですから負担がすごいですが、会員の皆さんも気を使ってくださるので続けていられます。

この前のイベントではどの席に座りたいかも事前アンケートを取りました。もちろんすべての方の第1希望を叶えるのは難しいですが、藤沼さんも最初に広尾のパーティに来られたときは、他クラブですが、尾関知人先生のところに預けている馬に出資されていたので、「尾関先生に聞きたい」と、尾関先生の席を希望されたんですよ。(笑)それでもぜんぜんいいと思うんですよ。できるだけ会員の皆さんと共通の話題はあった方が先生も楽しいでしょうし。

堀:先生も会員さんと接することはないですから、やる前はどのようなことを話されるか心配だった方も多いようですが、「しゃべってみたらすごく楽しかった」とか「熱があるんだな」と感じてくださる。二ノ宮敬宇先生は、特に馬への愛情が強い方が大好きです。

棟広:二ノ宮先生は、ぼくは会ってまったくイメージが変わりましたね。あんな人やとは思わなかったですわ、いい意味でね。あの人はすごくしゃべろうとしてくれるでしょう。でも、最初はそんなイメージはなかった。普通に共同記者会見とか、しゃべっているところは何回も見たことがありますけど、そういうものだけでは、あんなホスピタリティがある人やとは思わなかったです。
二ノ宮先生はすごく協力してくれています。ビジューミスの口数がまだ残っていたときに、ビジューミスを販促するという意味も込めて、二ノ宮厩舎にみんなで行って、二ノ宮先生が馬の説明をしてくれて、乗馬もさせてくれて、そのあとイタリアンの人らをよんで、先生の外厩であるドリームファームでちょっとしたプチ会食というか、そんなことまでしてくれたんです。

藤沼:本当ですか。

堀:馬の見方とかも、「こうやって見るんだ」と。

棟広:講義してくれるんです。二ノ宮先生はそんなこともしてくれるんです。本当にすごいですよ。
そういうことは、他クラブにないところかなと思うので、そういうことはまたやっていきたいと思いますね。

参考:Bijoux Miss'14に見た、二ノ宮敬宇調教師の本音~Bijoux Miss'14の勉強・説明会~


ぐりぐり君:私はまだ参加させてもらったことがないですが、親睦会や新年会をしたり、募集時期に検討会をしたり、調教師さんをよんで勉強会をしたり募集馬見学ツアーをするとか、広尾さんは会員さんとの距離が近いのが一番の魅力かなと思っていますね。

棟広:ぐりぐり君はよく先生をよんだり、会をされているじゃないですか。ぜひ広尾でも、広尾の馬の検討会をやってください。自分でよければ行きますし、たとえばここに載っている調教師の先生で、予定が合えばぜひアジャストしたいと思います。

ぐりぐり君:あと広尾さんの魅力としては、口数を大口化して、出資しやすくしたり、無料提供馬を募集したり、あとは遺伝子検査をやったりして、他のクラブではしていないことをしているのが広尾さんの魅力だと思います。

棟広:うれしいですね。

堀:ありがとうございます。
2,000口というのはどうですか。初めてお聞きしたときとか見たときの印象は。

ぐりぐり君:ちょっと大口化しすぎで、管理がたいへんじゃないかというのは思いましたけど。(笑)

堀:社内の管理がめちゃめちゃたいへんになるだろうということで、あらかじめWeb化を進めていました。まだ完全にしきれていないですが、出資申込書や口座振替依頼なども全部Webで完結するように進めています。そういったところで新規入会者1人あたりにかかる事務コストを抑えながら動いています。

ぐりぐり君:ディープインパクト産駒に20,000円台で出資できたり、そういうのは本当にいいことだと思いますね。

堀:それで会員規模が増えて、満口見込みができれば、募集頭数を増やしたり、セリなどで高い馬が落とせるかもしれません。

棟広:そうなんですよね。いまここで活躍馬を出して規模が大きくなって、プラスの回転が始まるともっとおもしろくなれるなと思っているんですけどね。

ぐりぐり君:他クラブは、絶対に大口化はしないですからね。多くても400口とかね。

堀:もう少し、サービスについてお聞きしたいですが、遺伝子検査はご覧になってどう思いますか。

ぐりぐり君:遺伝子検査はいいと思いますね。
アシュレイリバーも遺伝子検査をしてもらうことになったんです。
けっこう費用かかるんですよね。

棟広:はい。でも出資する前に遺伝子検査が出ていたら、遺伝子検査から得られる情報と、馬体からのものと照らし合わせることができますからね。こうした会員の皆さんの役に立つところにはお金はかけるべきであると思います。

ぐりぐり君:そうですね。科学的に分析してもらったほうが、わかりやすいかなという印象があります。

堀:参考になっていますか?

ぐりぐり君:参考になりますよね、これは。

棟広:間違いなくなると思う。

堀:よかったです。

棟広:馬券を買う側でも、けっこう参考になりますよ。「なぜこんな距離を使ってきたのかな」と思ったときに、この検査が出始めたころ、たまに新聞に「検査をしたら○○型だったのでこの距離に使ってみることにする」というコメントが、矢作厩舎でたまに出ていました。
実際にヒューマという馬は、ずっと最初は1400mを中心に使っていたんです。それが遺伝子検査をしたら中距離だと出て、そこから伸ばして結果が出ているんです。だから馬券も買えたしという、そういうこともあるんです。

堀:では、結果は出てきていますね。

棟広:出ていると思います。

ぐりぐり君:(遺伝子検査は)けっこう正確らしいですよ。

棟広:もちろん100パーセントじゃないし、環境とかの違いはあるけれども、参考の大きな一つの指針であることはたしかですよね。

ぐりぐり君:そうですね。だから広尾さんの遺伝子検査はけっこう参考になります。

堀:今回も全部やりました。例えば、ハイアーラヴという馬がいるんです。クレッシェンドラヴの弟で、ハーツクライなんです。これはハーツクライなのでCTとかTTかなと思ったら、遺伝子検査をしたらまさかのCC型だったんです。
CC型というのは短距離です。1200から1600。正直これが募集にどう影響するかわかりませんが、いままでだったらたぶん中距離、クラシックを狙ってこの血統を買われる方が多かったかと思います。一応クラシックも行ける血統背景の馬なんですけど、検査したらCC型なんですよ。

棟広:ええ。これはおもしろいですね。短距離って出たんですね。

堀:そうなんですよ。馬体診断してもらったら、古澤秀和さんも「この馬体は短距離向きだ」と言っているので、けっこうそれが合っているのかなと思うんです。

■募集馬検討(ビジューミス'15)「持っているトモは相当なので、エーシントップみたいになってくれへんかな」

堀:それでは、募集馬のお話に入ったので、順にお聞きしていくことにしたいと思います。まずはビジューミス'15──これはセレクトに出していたんですけどね。



棟広:そうなんですよ。じつはセレクトでビジューミスの15がいたんです。
まだまだ馬体は成長余地が残されていますが、現時点でもトモ幅がすごいですね。

ぐりぐり君:トモはそうですね。大きいですよね。
ぼくはけっこうトモを重視しまして、トモが大きい、筋肉量のある馬は大好きなんですよ。

棟広:これは本当にパンとしてくれば、もともと持っているトモは相当なので、エーシントップみたいになってくれへんかなと思っています。(笑)あの馬もトモはバケモノじゃないですか。だからデビュー前から坂路で50秒とか出ていたでしょう。

ぐりぐり君:これもCCですか。

堀:CCです。これはお父さんがアメリカのジミークリードで、むこうで付けた馬です。ジミークリードは米国の短距離G1マリブS(芝1400m)を勝ったんです。

棟広:ジミークリードの父はフォーティーナイナー系でしょう。

堀:Distorted Humorという、これは一時期30万ドルぐらいまでいった馬だそうです。



棟広:種付け料が30万ドルまでいった馬の仔ですか。なるほど。

堀:今回が初年度産駒になりますが、ジミークリードのお姉さんも走っていて血統もなかなかのものですよ。

棟広:お父さんの初年度なんですね。ビジューミスもHansenというお父さんが初年度じゃないですか。初年度、初年度で来ているんです。このあたりに広尾ならではの面白い外国の血統馬に出資できる面白さがありますね。

堀:短距離×短距離でCCが出ましたし、トモもそんな感じですし。

棟広:そうですよ。だからめざせエーシントップなんです。(笑)

ぐりぐり君:これはおもしろそうですね。

棟広:エーシントップは、NHKマイルこそ1番人気で7着でしたけど、2歳戦から3歳春にかけて1400m~1600mの芝の重賞を3勝しました。

堀: CC型というのは、けっこう2歳戦からもいけると言われてますしね。

棟広:それこそ本当にトモがあるから、体の全体のバランスさえ調ってくれば、早くからいけるでしょう。

ぐりぐり君:仕上がりが早そうです。函館2歳とか小倉2歳とかを狙っていけそうな感じもしますよね。現在はどちらで育成されているんですか。

堀:二ノ宮先生なのでファンタストクラブ内木村牧場に移動して育成されています。

棟広:この馬はセレクトセールにも上場したのですが、風邪をひいていたのか何かで、すごい毛ヅヤが悪かったんです。それで仕方なく主取りにされたそうなのですが、それなら上も募集しているし、広尾で募集という話が入ってきたんです。

ぐりぐり君:縁を感じる血統ですよね。

棟広:けっこうおもしろいのは、やっぱりかなり変わったというか、他にない血統じゃないですか。だから大手生産牧場の代表も「馬を出してくれ」と言って見に来たらしいです。当時の状態がよければ売れてしまっていたかもしれませんね。

ぐりぐり君:早くからいけそうで、おもしろいなと思いましたね。

棟広:こういうちょっとおもしろいなというマル外を持ってくるラインは、広尾にはあるんです。こういう馬は毎年できたらなと思いますね。

ぐりぐり君:Hansenとか。

棟広:そうですね。あまり見られないですよね。

ぐりぐり君:ないですね。

棟広:リトルゲルダがあれだけ走ったので、期待したいですよね。

堀:ビジューブランシュ(ビジューミス’14)は今でこそキャンセルもでないくらいの人気ですが、最初はぜんぜん人気がありませんでした。

棟広:アメリカにずっといて、当歳の冬毛がボーボーのときからの動画でずっとやってきて、よくなってきてバッと出資が増えたんですよね。最初は出資が集まらない。。。となっていたんですけど、出資が増え始めるとすぐ満口になってしまって、逆にあとでほしいという方をお断りしなくてはいけない状態となってしまいました。

ぐりぐり君:私も気になっていたのですが、広尾さんのいいところは、様子見ができると思っていたのですが、油断していました。気づいたときにはビジューブランシュは残口が僅かでギリギリ出資できました。

堀:だんだん様子見できない馬も出てきていますよ(笑) 

ぐりぐり君:他の大手クラブって、様子見ができないじゃないですか。せっかく時間をかけていいと思ったのに出資ができないときの悔しさは計り知れないです。時間を返してほしい!って。

棟広:もう人気があったら、くじが通るかどうかで、様子見どころじゃないですものね。

ぐりぐり君:一次募集で申し込んでおかないと、すぐ満口になっちゃうみたいな感じじゃないですか。でも広尾さんは、比較的育成もみれますしね。(笑)クラブ的にはあまりよくないことかもわからないですけど、様子見できるので本当にいいなと。安心して出資できるところがいいなと思います。気になる馬は1口くらい行って近況を気にしながら買い増ししていくのが時期も逃さなくていいですね。

棟広:あとは、静止画だけではなく、他ではなかなか出てこないトレセンなどの動画にも広尾はこだわっています。他クラブでは頭数が多くて動画のケアがし切れてないですよね。それは出していきたいと思いますね。

堀:頭数が少ない分、1頭1頭ケアしないと逆にだめですしね。所属馬はクラブからしたらOne of themかもしれないですけど、出資者からしたらOnly oneですから。出資者さんの中でも、そうした動画のように細かく見られるから広尾にしているという人もいらっしゃいますね。

ぐりぐり君:ぼくもエタンダールは動画を見て決めたんです。動画の動きがすごくよかったので。

棟広:よかったです。それを言ってもらえると、動画をきちんとアップしている意味が大きく出てきます。

堀:やっている価値がありますね。育成馬も毎月撮っていこうと思っています。

ぐりぐり君:動画を載せてもらって、本当にとても参考になっています。

堀:ありがとうございます。そう言っていただけると、撮影している者も励みになると思います。
ちなみにビジューミス'15の価格はどうですか、2,800万円。

ぐりぐり君:普通というか、高くもなく安くもなくという感じでいいと思いますね。

棟広:お姉さんが牝馬で2,000万だったので──。

堀:2,200万ですね。輸入経費を合わせると3,000万円でした。

棟広:輸入経費があるんでね。これは日本馬だから輸入経費はないですね。だから牝馬で実質3,000万円だったのが牡馬が2,800万円で出資できるイメージです。

ぐりぐり君:これはぜひ様子見したい1頭ですね。ちょっと遅生まれなので、まだ幼い感じもしますが、トモなんかもいいですしね。今後よくなってきそうな感じがしました。

堀:調教を積んでいるところなどの実際に動きも見たいですね。

ぐりぐり君:そうですね。

棟広:古澤(秀和)氏は、芝もいけると書いてますね。

堀:繋ぎの角度が芝向きらしいです。

ぐりぐり君:こういう馬体診断があるのもいいですね。

堀:馬体診断はWebには全部載せていますが、ここでは一部ですので、また見てください!

■募集馬検討(ウェルシュステラ'15)「姉が果たせなかった夢を、この馬に託したいと思っています。

堀:次に行きます。ウェルシュステラ'15。



ぐりぐり君:これは広尾さんのメジャーな血統ですね。

棟広:ステラリードの妹にあたります。

ぐりぐり君:函館2歳Sのステラリードですね。

堀:お姉さんのレトロクラシックも出資されていますものね。

ぐりぐり君:レトロクラシックは持っていますね。

堀:レトロクラシックはディープインパクトだから。

ぐりぐり君:ディープインパクトですね。これはルーラーシップに変わったわけですね。

棟広:この馬はセレクトで2,300万円の主取りでした。牝馬で2,300万円ですよ。その経緯というのも、セレクトで国枝栄先生が馬を見て即座に「これやる」って言ったんです。「そうしたら売ることはできないな……」ってなって。けっこう競られていたんですけど、主取りしたんです。(笑)

ぐりぐり君:そうですか。でも、本当にいい馬ですね。

棟広:国枝先生は「馬体だけで言ったらレトロよりも好きだな」って言っていました。

ぐりぐり君:そうですね。これも芝・中距離向きの、クラシック向きの馬ですね。

堀:ルーラーシップも、やっぱりガッチリ出るんですね。

ぐりぐり君:馬格はありますよね、ルーラーシップ産駒は。

堀:これは馬格があっても、木村秀則さんいわくバランスがいいので、重たさを見せない、走っても楽に走れると言っています。

棟広:生産牧場の木村さんの一押し。

ぐりぐり君:レトロクラシックの募集時にくらべても、いいような印象を受けますね。

堀:レトロのさらにガッツリした版という感じです。
ここでレトロの話も聞いてお聞きできればと思います。

ぐりぐり君:レトロは当歳のときに買ったんです。

棟広:間違いなく足長で、ルーラーシップにくらべてスラッとしていますよね。

ぐりぐり君:広尾サラブレッド倶楽部さんのステラリードの妹ということもあって、あと自分の好きなディープ産駒ということもあって、それで出資しようと思いましたね。

堀:じゃあ血統というか、実績のある母馬と、あとはディープという掛け合わせのところで……。

ぐりぐり君:掛け合わせで、これはもうクラシック向きの馬だなと思って。

堀:クラシック行きたかったです。

ぐりぐり君:クラシック行きたかったですけどね。ちょっと初勝利を挙げるまでに、少し時間がかかっちゃいましたね。そのあとでも2勝してくれて。いま3勝ですか。

棟広:3勝ですね。

ぐりぐり君:私の出資している広尾さんの馬のなかでは最多勝です。
ちょっと鼻出血を発症してしまって心配ですけど、またターフで走る姿を見たいと思っています。まだ4歳なんでね。

棟広:ウェルシュステラ'15の遺伝子検査はCTやね。

ぐりぐり君:中距離ですね。やっぱりレトロクラシックの妹ということもありますし、クラシック向きの馬ということもありますので、姉が果たせなかった夢を、この馬に託したいと思っています。これは出資しようと思っています。先行で。(笑)

棟広:ありがとうございます。

堀:ありがとうございます。そういってもらうとうれしいですね。

■募集馬検討(レフィナーダ'15)「これは1頭丸ごと買いたいぐらいですもん。(笑)
堀:次はヘニーヒューズ産駒のレフィナーダ'15です。



ぐりぐり君:ヘニーヒューズですか!

棟広:これもおもしろいと思いますよね。

ぐりぐり君:これはおもしろいですね。ぼくはヘニーヒューズが好きでして。本当はセレクトでヘニーヒューズ産駒を買おうと思ったんです。

堀:高かったですか。

ぐりぐり君:アジアエクスプレスの全弟……。あれが1億5,000万円。(笑)絶対に買えない。金子真人さんが買っちゃった。あれはめちゃくちゃよかったですよ。

堀:金子さんはすごいですね。ちゃんと獲っていく。

ぐりぐり君:ちゃんとあれを買えるというのはすごいですね。

堀:金子さんのうまいところは、どうでもいい他の馬を高値で買わせるんですよね。

ぐりぐり君:買わせちゃうんですよ、競り上げて。

棟広:アジアエクスプレス自体はそんなに高くなかったと思う。もちろんアジアエクスプレスがこの馬の価値を上げてこんなことになっているんだけど、金子さんもすごいけど、(アジアエクスプレスのオーナーの)馬場幸夫さんもすごいですよね。

ぐりぐり君:この馬を見つけた馬場さんはすごいです。

堀:ヘニーヒューズは本当に実績が出ていますよね。

ぐりぐり君:すごいですよね。

棟広:おもしろいです。厩舎が広尾と初の付き合いになる高柳瑞樹先生です。高柳先生も成績がなかなかいいですからね。勝ち星は相当挙げていますから。

堀:開業当初は馬も集まらず百何位でしたけど、2016年はもう30位ぐらいまで来ていますので、年々右肩上がりです。馬の能力を引き出すレース選択をするなど関係者からの信頼が厚い厩舎ですよね。

棟広:新鋭のおもしろい厩舎です。

ぐりぐり君:ちょっと他クラブの話になりますが、大手クラブの今年のカタログを見ていて、ヘニーヒューズ産駒がいるのですが、ぱっと見でこの馬に似ているなと思ったんです。これもヘニーヒューズの牝馬です。こちらも同じですよね、へニューヒューズの牝馬。これに似ているという印象を受けたんです。

堀:(該当の馬を見て)母父がフレンチデピュティですので、サンデーの血は入っていないんですね。

ぐりぐり君:サンデーの血統は入っていないんです。
この馬にこの前申し込みました。獲れるかわからないですけど。藤沼さんと一緒に申し込んだんです。

棟広:どこの厩舎に行くんですか。

ぐりぐり君:これは短距離G1に強い厩舎ですね。

棟広:なるほどその厩舎なら人気になりますね。

ぐりぐり君:似ていますよね、これ。トモの形とか。

堀:トモの形とか似ていますね。けっこうヘニーヒューズが出ているんですかね。

棟広:ぼくは個人的には、これが一番人気の馬になるんじゃないかなと思っているんです。

堀:私は当歳、生まれたときから見ていますけど、雰囲気はすごくいいです。

ぐりぐり君:馬体の印象を見たらその馬に見えたので、いいんじゃないかと思いましたね。

棟広:その馬はいくらですか。

ぐりぐり君::2,000万円です。

棟広:これは1,800万円でしょう。

ぐりぐり君:お買い得ということですか。(笑)
しかもこちらはサンデーが入っていますからね。

堀:竹内啓安さんの血統診断によると、「Man o'War×Blue Larkspur×Sir Gallahad」を所有するクロスを5本も持ち、これがまたおもしろいらしいんですよ。また、サンデーとへニーも、たぶんニックスになるんじゃないかと。まだ結果が出ていないからあれですけど。

棟広:ぐりぐり君は竹内さんをご存じですか。

ぐりぐり君:いや、存じ上げないです。

棟広:竹内さんはもともと東京サラブレッドクラブで、ディープに種付けするための海外の牝馬とかを輸入されていた方なんです。

堀:レッドセシリアのお母さんのサセッティとかを持ってきた人です。

藤沼:サセッティを持ってきた人ですか!

棟広:そうです。

堀:何頭も持ってきていますが、その産駒が高確率で走っています。

棟広:すごい方ですよ。あまりファンの前などには出てこないですが、関係者のなかではめちゃめちゃ有名な方なんです。この方の血統論はすごいですよ。

ぐりぐり君:そうですか。サセッティ産駒にもぼくは出資しています。
そうなると、これはなかなか、人気になるんじゃないですか。

棟広:これは一番人気になるんじゃないかというのが、ぼくが思っていることです。

ぐりぐり君:価格も安いですしね。

棟広:価格もそうなんですよね。

堀:上記にも挙げましたが、竹内さんによると、「Man o'War×Blue Larkspur×Sir Gallahad」が入っているクロスは、本当に走るらしいんです。それがたまたまヘニーヒューズでこれで入っちゃうので、相当期待していましたね。

ぐりぐり君:関東オークス(G3)とか狙っていけそうな血ですね。

堀:関東オークス。(笑)ダートで。

棟広:いやいや、関東オークスをバカにしちゃだめですよね。(笑)獲得賞金4億円オーバーのレマーズガールに、5億円オーバーのプリエミネンス、JBCスプリントを勝ったホワイトフーガも出ている出世レースです。

ぐりぐり君:いいな……。これはいいと思いますね。本当に、お世辞抜きに。

堀:ありがとうございます。

ぐりぐり君:体重は何キロですか。

堀:体重はまだ出ていませんが、募集の前には出ます。
ここにマークがありますよね。「無料0円」とか。これは新規の人には4口ぐらいまで無料なんです。

棟広:馬代金無料です。

ぐりぐり君:そうなんですか。えっ、この馬あげちゃってだいじょうぶですか。(笑)これこそお金をとるべきだと思うんですけど。

堀:広尾も本当に新しいことやっていかないと注目されないので。
広尾は会員ランク制というの導入していて、2,000分の4持ったら3,000円の会員になるんですね。2,000分の3だとその一つ下、2,200円の会員で、2,000分の2だと1,500円の会員で、2000分の1だと700円の会員という段階となっています。それならば今新規であったり、4/2000未満の方がクラシック会員という3,000円の会員になっていただけるのであれば4口まで無料にして、複数頭でも複数口でも一口が楽しめる状態になっていただこうという気持ちで始めました。もちろん、新規の方だけですとクレームになりかねませんので、既存会員の方でも2年間継続していただいている方には一口プレゼントするようにしました。こうして毎年積み上げていただければ会費と維持費だけで一口が楽しめます。

棟広:だから、ぐりぐり君もこの馬を一口もらえる権利を持っているんです。

堀:2年間継続していればだいじょうぶです。

ぐりぐり君:あっ、そうなんですか。えっ、こんないい馬を無料でプレゼントしちゃってだいじょうぶなんでしょうかね。(笑)

棟広:もらえる権利を持たれているんですよ。

堀:追加のご出資をお待ちしていますので、だいじょうぶです。たぶん一口だけでは……。(笑)

ぐりぐり君:だってこれは1頭丸ごと買いたいぐらいですもん。(笑)



堀:1頭丸ごと。(笑)すみません、50パーセントまでなんです。(笑)

棟広:ぼくも個人的に、この一つ上の、エンパイアメーカー産駒のエンパイアブルーという馬に出資していて、その馬も足元が、ドゥラメンテと同じ骨折をした。

堀:飛節の骨片がとんだんですね。

棟広:未勝利を勝ったときにものすごく強い勝ち方をして、これは楽しみやと思っているんですけど、ちょっと復帰に……。だから、これはぼくも個人的にいこうと思っているんですけどね。

ぐりぐり君:あとは動画を見たいですね。歩様を見たいですね。

堀:歩様もいいと思います。

棟広:「まるまる1頭買いたい」──いいコメントをいただきました。(笑)



堀:べつに営業しなくてもだいじょうぶですので。(笑)


■募集馬検討(スイートマカロン'15)「馬体もわりとしっかりしているので、早い時期からいけそうな感じ」

堀:次です。ディープブリランテ産駒のスイートマカロン'15



ぐりぐり君:ああ、ディープブリランテ。ぼく好きなんですよね、ブリランテ。

堀:がっちり系のむっちり系の……。

ぐりぐり君:ディープブリランテはだいたいこういう馬体になりますよね。がっちり系。

堀:けっこうディープブリランテとトモの感じが似ているんですね。胸前はお兄ちゃんとかに似てますが、トモはすごいですね。

ぐりぐり君:そうですね。これはダートっぽいかな。そんな感じがしますけどね。

堀:手先に柔らかさがあって、芝を走ってもおかしくないとは古澤さんには見ていただいているようです。

棟広:ディーパワンサという2歳馬が新馬とオープンを連勝して、あれは馬場が中京なので、京都とか東京に来たときにどうなのかというのはまた別の話になるけど、2歳戦であれば、芝でもぜんぜんやれると思う。まだディープブリランテ産駒でダートで走っている馬は出てきていないから、ちょっとまだわからない。たぶんそうなる、ダートのほうにシフトしていくと思いますが、実際にオープン特別に買っている馬が出ているというのは、けっこう喜ばしいことだと思う。

ぐりぐり君:短距離血統ですね。

棟広:遺伝子検査は短距離で出ていますね。

堀:スイートマカロン自身も門別1200mで勝ち上がったんですよね。

棟広:仔も全部、一応ちょっと短めの距離ですね。

堀:(カタログのゼロカラノキセキを指さして)この仔が2番仔だったんですが、無料提供馬ですからね。

棟広:これはまるまる1頭無料募集で、この前川崎で未勝利に勝ちました。500万でも賞金は稼げると思いますね。

堀:中央でも1.5倍、1.8倍の一番人気を2回連続でやっているので、なかなかいいところだと思いますけどね。

ぐりぐり君:馬体もわりとしっかりしているので、早い時期からいけそうな感じもしますね。

堀:これはまた歩きがすごくいいと思います。手先もやわらかくて。全容公開まで少し待っていただいて。(笑)

ぐりぐり君:これは様子を見たい馬ですね。


■募集馬検討(ステラリード'15)「尾関先生の手腕に期待ですね。尾関先生は凄腕なんで。

堀:次はステラリード'15ですね。



棟広:ステラリード産駒の遺伝子検査は、長距離に出るんですよ。でもステラバレットの遺伝子検査はTTと出るんですが、やっとその長距離の血統に合う馬体の馬が出ました。お姉さんも、やはり血統はTTですが、馬体はお母さんの色が強く出て、完全に短距離だったんです。長い距離を走れそうな馬体、遺伝子検査に合う形で出てきました。

ぐりぐり君:そうですね。

堀:ワークフォースはどうですか。

ぐりぐり君:ワークフォースは、まだ中央でそんなに活躍している馬はいないですよね。これからの種牡馬かなとは思います。

棟広:札幌2歳S(G3)で3着だったアドマイヤウイナーなどがワークフォース産駒ですね。尾関先生の手腕に期待ですね。尾関先生は凄腕なんで。

堀:先ほどのゼロカラノキセキも勝たせてくれましたし。

ぐりぐり君:これは様子を見たい馬ですね。そんなに早くからいけそうな感じはしないですね。

堀:馬体的にはゆったりしているので。

ぐりぐり君:2歳の秋以降かなという感じはしますよね。
動画をアップしていただいたらチェックしますから、定期的にアップをお願いします。

堀:ありがとうございます。がんばります。

■募集馬検討(ミスペンバリー'15)「たぶんこの馬が他の大手クラブで募集されたら6,000万円付くと思います。(笑)
堀:次はミスペンバリー'15です。



棟広:今年はハーツクライになりました。

ぐりぐり君:エタンダール推しとしては、これは出資しないわけにはいかないでしょう。(笑)

堀:ありがとうございます。(笑)

棟広:竹内さんの話では、「ディープよりも相性はいい」と言っていますよ。ディープがずっと続いたけど今回ハーツクライで、どう見てもディープからハーツクライに変わったのがどうなるかというのが、一番のポイントじゃないですか。

ぐりぐり君:この年は、けっこうハーツはいいのを付けていますね。ワンアンドオンリーとかヌーヴォレコルト、あとはジャスタウェイが海外のG1を勝った年で、けっこうハーツクライって、この年いい繁殖牝馬に付けているんですよね。

堀:ちょうどディープが値上がった年で、あと制限されてしまったので、もうディープが付けられなかったんですよね。ハーツも800万に上がっていた年ですが、竹内さんによると、ハーツクライのほうが配合的に魅力があるとのことです。

棟広:「相性のよさという意味では、ハーツのほうが魅力がある」と言ってもらっているので、そこはちょっとうれしい誤算というか。

堀:ハーツクライに入っているトニービンと、サドラーズの中に入っているSpecialという繁殖の名牝がいるんですが、それがニックスなんだそうです。それで結果が出やすいということを言っていますね。ワンアンドオンリーなどにも全部入っているらしいです。

ぐりぐり君:ハーツクライって成長力があるじゃないですか。だからこの馬は古馬になってからも楽しめる馬じゃないかと思いますね。

堀:ハーツクライと馬体をくらべてみたんですが、まあまあ似ている感じ。これから成長していけばおしりのあたりもプリッとしてきそうだと生産者の木村さんが言っておりました。

ぐりぐり君:そうですね。成長前なんで、まだ小さいと思うんですけど、成長してくればお父さんらしくなりそうな感じもしますけどね。

堀:大きく化けてほしいですね。これもTTなんですよね、たしかに。

棟広:まあ、そうでしょう。それでいいと思います。

堀:藤原先生についてはどうですか。

ぐりぐり君:藤原先生は、ここだけの話ですが、あまり一口馬主向きではないですよね。(笑)

堀:この前ブログに書かれていましたね。(笑)

ぐりぐり君:慎重に使っていくので、あまり数を使わないんですよね。

棟広:勝率が毎年上位になる方なので、出走回数とか、そういうものにこだわってしまうと厳しいですよね。

藤沼:たしかに、めったに走らないという感じになっちゃうんですよね。走る馬になってくれたらいいけど、走らない場合で使われないと、なんだかわからないですよね。

棟広:それは本当にありますね。

ぐりぐり君:気を付けないといけないなと思っているんですけどね。でも、腕は超一流。うまくいってくれれば、この馬も超一流の馬になる可能性もありますよね。

堀:あまり使わない分、馬への負担も少なく長続きはするはずなんです。エタンダールも、先生のほうから「菊花賞は負担がかかるので避けたほうがいいかも」みたいな話も出ていたんです。でも会員の皆さんの期待もあるから出したところで、脚にきてしまった。そういったところで、本当に安全を期してくださる調教師ではあるんです。

棟広:そうですね。菊花賞を前に、そのコメントが一言あるかないかって、やっぱり違うじゃないですか。

藤沼:そうですね。さすがだと思いますね。

ぐりぐり君:ミスペンバリー産駒は、エタンダールですよね。あとマグナムインパクトも持っていて、ディメンシオンと、これで四世代目です。

堀:ありがとうございます。マグナムはすみませんでした。

ぐりぐり君:マグナムが、ちょっと……。馬体はすごくよかったんですけど、足元が弱かったですよね。ちょっと残念でしたね。
安全を期したダートで3着で、次の芝への期待がかかるところでした。

藤沼:ダートで3着でそのままですか。もったいないな……。

堀:あれは本当にありえない感じだったんです。藤原先生はケアをしまくって、しまくって……。

ぐりぐり君:しまくっていましたね。

堀:今回はハーツクライに変わって上体はそれほど重くはないので同様の事態にはならないかとは思います。

棟広:そうです。そこですよね。そこでいいほうに変わってほしいです。
もう一頭ダイワメジャー産駒がおりましたが、血統の竹内さんによると、ダイワメジャーはもう血統の字面でも相性はよくないとおっしゃっていました。

堀:アメリカ血統の牝馬に付けないと、ダイワメジャーってなかなか走らないらしいです。

棟広:アメリカとヨーロッパを付けてしまったので、よろしくないと言っていましたね。

堀:メジャーエンブレムぐらいらしいですね、ヨーロッパで走ったのは。確率が下がるらしいです。

ぐりぐり君:そうですね。この馬には出資しようと思います。(笑)
これで四世代です。

堀:金額的には3,600万円で。どうですかね、ハーツクライで3,600万円。

棟広:いいと思いますよ。お得というか悪くない値段だと思います。

ぐりぐり君:たぶんこの馬が他の大手クラブで募集されたら6,000万円付くと思います。(笑)

堀:本当ですか(笑)

ぐりぐり君:全体的に高くなっているんですよ。今年の某大手クラブもけっこう高いです。

藤沼:みんな高くなりましたね。

堀:お得感があるというのはいいことですね。

■募集馬検討(ハイアーラヴ'15)「ハーツクライ産駒でもどんどん(短距離レースを)試してもらいたい」
堀:さて、次がハイアーラヴ’15です。これもハーツクライなんですね。兄がクレッシェンドラヴです。


ぐりぐり君:兄のクレッシェンドラヴは『Gallop』に載っていましたね。

堀:これはどうですか、見た目は……。

ぐりぐり君:短距離適性というのが意外でしたね、ハーツクライで。

藤沼:これで短距離って考えがたいですね。

ぐりぐり君:ハーツクライの短距離馬って、活躍しているのがいましたか。

棟広:ハーツクライは、けっこういろいろな距離の馬はいるんですけどね。ほとんど中距離ですね。短距離はツルマルレオンなどですね。物凄い瞬発力で差してくる馬です。橋口弘次郎厩舎の馬で1200mの重賞勝ち馬です。

ぐりぐり君:みんなこの短距離適性は気になると思いますね。それで出資を躊躇しちゃう人もいると思う。

棟広:ぼくはじつはハーツクライ産駒で大和屋さんの所有馬のオツウももっと短距離のレースを見たいんですよ。
オツウは1800m、2000mとかにやたら使うんですけど、ぼくは1600mでもまだちょっと長いと思う。1400mは1回だけ走っているんですよ。やっぱり前半はぜんぜんとまどっていて、でも上がりは33秒台で、すごい追い込んできていて、いい競馬をしているんですよ。あの馬は1400mの馬になっていたと思うんですよ。でも、そのあと1回も使っていないんです。

堀:ハーツクライだということで、そもそも走っていないというケースが多いでしょうね。

棟広:そうだと思いますよ。ハーツクライ産駒でもどんどん試してもらいたいですね。

堀:わかりました。


■募集馬検討(モンスーンウェディング'15)「胸前がけっこう発達していますね。評価できます。

堀:次が最後です。モンスーンウェディング'15です。



ぐりぐり君:ルーラーシップですね。

堀:これは松永幹夫厩舎です。
これは上のライオネルカズマというのがキングカメハメハ産駒なんですが、3,800万円でセリで落とされました。

棟広:セレクトやね。

堀:育成がファンタストクラブだったんですが、それがものすごい評判らしいんです。最初に広尾で募集した馬がニューアプローチだったんですけど、残念ながら結果は残せませんでした。

棟広:ニューアプローチでは重すぎてなかなか日本のコースには馴染めなかったかもしれません。

藤沼:これは腹の中に入ってきたのでということですね。

堀:そうです。持ち込みですね。

ぐりぐり君:古澤先生も「ライオネルカズマに似ている……ニューコローラには全く似ていない」って書いてある。(笑)
これは兄のライオネルカズマが走れば、売れそうですよね。

棟広:お母さんは完全に日本で付けるために持ってきている馬なので、お母さんの実績が伴えば、これから先もぜんぜん売れるという馬ですよね。

堀:馬体はどうですか?

ぐりぐり君:この馬はそうですね。胸前がけっこう発達していますね。評価できます。トモはまだゆるいですように見えますが、これからですね。

堀:ありがとうございます。


■ぐりぐり君の馬主ライフ

堀:一通り、募集馬のことをお話しいただいたので、ぐりぐり君の馬主ライフをもう少し掘り下げてお聞きしたいのですが、先ほどお話が上がったサマーセールで買われたプラチナアリュールのことをお聞かせいただけますか。


ぐりぐり君:プラチナアリュールは、中央馬の次は地方馬を1頭持ちたいなと思っていまして、サマーセールで買おうということになりました。

棟広:フリオーソですよね。

ぐりぐり君:ええ。サマーセールの当日朝に下見をしたら、この馬を見つけたんです。ゴツゴツした馬体で、父がフリオーソ、母父がゴールドアリュールというバリバリのダート血統で。

棟広:両方とも大井でG1を勝っていますよね。

藤沼:南関クラシックをめざす……。(笑)

棟広:ほんまですよね。

ぐりぐり君:いかにもダート向きの馬で、馬体もゴツゴツしていて、「この馬は地方向きでおもしろそうだな」と思って決めたんです。そのあとお昼過ぎにもう一度下見に行ったら、ビッグレッドファーム代表の岡田繁幸さんがこの馬をちょうど見ていまして。(笑)

堀:チェックリストに入っているんだと。(笑)

ぐりぐり君:「これはやばいな。絶対に買えないな」と思って、もうあきらめていました。あとで聞いたら、メイショウの松本好雄さんがこの馬を下見されていたと。それで、だめもとでセリに参加してみたところ、運良くこの馬を650万使って競り落とすことができました。まさか本当に買えると思っていなかったので、すごく驚いていますね。

堀:何コールぐらいでいけたんですか。

ぐりぐり君:10コールぐらいかな。

藤沼:スタートはいくらからだったんですか。

ぐりぐり君:スタートが200万ですね。
だから本当にセレクトセール並にうれしかったですね。

堀:1回目のセレクトのときと2回目とでは、どういう心境の違いがありましたか。

ぐりぐり君:1回目は、もう馬で言うと「かかり気味」。(笑)もう興奮状態で。

藤沼:気合いで押し切りましたよね。

ぐりぐり君:どんどん手を挙げて。(笑)

藤沼:武井先生に止められていましたから。(笑)

ぐりぐり君:でも2回目は落ち着いてセリに参加できました。

棟広:武井先生は、ダイワメジャーのときは、競る前にもちろん馬体も確認したんですか。

ぐりぐり君:一緒に見ましたね。

棟広:このプラチナアリュールのときも佐藤先生が……。

ぐりぐり君:佐藤先生と一緒に下見をしました。やはり素人じゃわからない部分があるので、プロの方に見てもらって、「どうですか」と聞いて。

棟広:預ける厩舎が決まっていたら、その人の好みの話もありますからね。

ぐりぐり君:あります。佐藤さんは川島正行厩舎にいて、フリオーソの調教もしていたんですよ。

棟広:それは頼もしいですね。

ぐりぐり君:フリオーソをよく知っている人なんです。いま日本で一番知っている人ですよね。その人がこの馬を見て、「フリオーソに顔が似ている」と言ったんです。それはもう買うしかない。(笑)「全力でいってください」って言われましたから、それはもう全力で買いました。そうしたら610万円でハンマーが落ちて、消費税を含めると650万円で買うことができました。来年船橋でデビューさせる予定です。距離もある程度もちそうなので、クラシックを狙っていきたいな思っていますね。

棟広:なるほど。すばらしい。

堀:いいお話ですね。アシュレイリバーは、いまどういう状況になっていますか。

ぐりぐり君:アシュレイリバーは、ノーザンファーム空港に8月26日に移動して、いまR-1厩舎で育成されています。先日行ってきて、写真を撮ってきました。いまはこういう感じです。これは8月26日に撮ったんですが、ダイワメジャーっぽくガッチリした馬体で、トモなんかもけっこう大きめです。

藤沼:いま体重は何キロになりましたか。

ぐりぐり君:いま440キロぐらいですね。

藤沼:何月生まれでしたっけ。

ぐりぐり君:2月生まれです。

堀:これから調教を付ける感じですか。

ぐりぐり君:そうですね。これから馴致で、鞍を付けたりしてやっていきます。
血統的には、父がダイワメジャーで、母父がMr. Greeleyという馬で、母母がチャールストンハーバーということで、カレンブラックヒルの4分の3同血ですね。距離的にはたぶんマイルぐらいじゃないかなと思いますね。ですから、朝日杯とか──。

棟広:NHKマイル。

ぐりぐり君:うまくいけば狙っていきたいと。そんな簡単に行けるものではないと思っていますけど。

堀:遺伝子検査の結果も気になりますね。

ぐりぐり君:あと1か月ぐらいで出る予定なので、その意味で、もしステイヤーだったらクラシックで。(笑)ダイワメジャーでステイヤーというのもね。(笑)でも、ダイワメジャーも有馬記念で走っていましたけどね。

棟広:そのへんがすごいところなんですよ。やっぱりそこで3着とかくる馬じゃないと、種牡馬としては成功しないかもしれないです。間違いなく条件は合っていないので。
そのあたりは本当に絶対能力ですよ。理論云々じゃないですね。

ぐりぐり君:いまブログでこの馬の馬名を募集しています。
もう少しで募集締め切りとなってしまうのでこの対談が出るころには締め切ってはおりますが。

参考:アシュレイリバー2015の馬名応募締切迫る!

堀:そうしたブログの読者さんを巻き込んだ企画は面白いですね。


■ぐりぐり君の一番の目標「たくさんの人に一口馬主のおもしろさを知ってもらうことですね。」

堀:ブログの話もお聞きしたいです。ブログを始められたきっかけと、どのような思いで続けているのでしょうか。

ぐりぐり君:ブログを始めたのは5年ぐらい前で、最初はメモ的な感じで募集馬の近況をアップしていたんですよ。だんだん読者が増えてきまして、ツアーのレポートなどを載せるようになったら、さらに増えてきて。いまは完全に読者のために書いているような感じです。

堀:アクセス数はどのくらいあるんですか。

ぐりぐり君:多いときで1日で4万アクセスです。

堀:1日4万ですか。凄いですね。(笑)

棟広:そのオンからオフ会にまで派生していますものね。みんなが集まっての検討会になっていますから。

ぐりぐり君:このあいだも某大手クラブの検討会をしたんですが、参加者が64名。

棟広:古澤くんが来たんでしょう。それはぐりぐり君が声をかけられたんですか。

ぐりぐり君:ぼくが直接オファーしました。あとは船橋の佐藤調教師と、競馬予想家のKさん。公式の検討会みたいになりましたね。

堀:ブログを続けられていて、イベントなどをされますが、それ自体に得はないじゃないですか。みなさん集まるのが楽しいという感覚でされているんですかね。

ぐりぐり君:そうですね。自分は一口馬主を普及させる活動をしていて、その一環でオフ会や検討会をしています。だから、けっして儲けようとか、そういうことはいっさい思っていません。

堀:一口馬主というのが、こういう楽しいものだよという……。

ぐりぐり君:楽しいものだという、普及させる活動をやっているんですよ。

堀:一口にあって、馬券とは違うようなところは何かありましたか。予想をしていた側、馬券を買っていた側とくらべて、一口の楽しさというのは。

ぐりぐり君:馬券を買っていたときよりも、より競馬がおもしろくなったというのはありますね。一口馬主をやることによって、より競馬の知識が増えたということはあります。いままで厩舎やその馬の血統はあまり見ませんでしたけど、一口馬主をやるようになってから、そういうものを気にし始めたり、そういうことがありますね。

堀:それでまた競馬を見ると、おもしろさが変わってくると。

ぐりぐり君:そうですね。競馬の奥深さを知ったというのはありますね。

堀:すばらしいですね。

棟広:前に、いろいろなクラブの会員が集まってのイベントもされましたね。

ぐりぐり君:ビギナーズ一口馬主オフ会ですね。一口馬主を始めて3年以内の方を対象にしたオフ会です。
今後もイベントはやっていきたいと思っています。広尾さんとコラボして、ぜひ。募集馬検討会とかね。

堀:ぜひよろしくお願いします。

棟広:広尾からしたら、大手生産牧場の実績には負けてしまいますけど、ぐりぐり君や藤沼さんにも、1回でも目を通してもらえる機会というのはすごく大事だと思います。

ぐりぐり君:そうですね。この世界って結果がすべてじゃないですか。

棟広:本当にそのとおりです。

ぐりぐり君:だからやっぱりシビアなんですよね。会員さんもシビアですし。

堀:先ほど申し上げたように今回の新規の方へのプレゼント企画をするんです。やっぱり1頭持ってもらっても、その1頭目が活躍しないと、だいたいこの世界からフェードアウトしてしまう方が多い。4頭とか持って、そのなかの1頭でも勝ち上がったりして喜びを感じていただくいと思っており、その実現のために新規の方に無料の馬をプレゼントするという今回の企画趣旨なんです。

棟広:だからヘニーヒューズでも無料で一口持てるという権利があるんですよ。ぐりぐり君が「まるまる1頭持ちたい」とおっしゃってもらった馬を、ビギナーの方が一口は無料で持てるというのは大きな魅力じゃないですか。

ぐりぐり君:魅力ですね。

棟広:そこで「売らないといかんじゃないか」とおっしゃったじゃないですか。でも、それを無料提供して、腹を切ってでも魅力を感じてスタートしてもらいたいんですね。

ぐりぐり君:この馬を無料で提供するというのは、本当に広尾さんは太っ腹だなと思いますね。

棟広:他クラブでずっとされている方でも、その一口だけであれば、月の会費も700円ですむので、ぜひ入ってもらいたいですね。

堀:他クラブをされている方が、その口数でいいのかというのはありますけど、きっかけになってほしいですね。
自分としては、ぐりぐり君のブログを見られている方で大手のクラブ会員さん以外の方も、まだ馬券しかやったことがない方も見ていると思うんですが、そういった方にも知ってもらえるようなものになればと思います。

棟広:「一口馬主を普及させたい」というぐりぐり君の思いは、それって初めての人に馬を買ってもらわないといかんわけですから、そういう意味では売る側の気持ちと共通の部分があると思うんで、すごくおもしろいです。

堀:対談して、ぐりぐり君の推しのポイントが、けっこう売っている側の視点に近いですね。(笑)募集馬のセールス時の強みや弱みを把握されている感じがします。(笑)

棟広:まさにそうですよね。

堀:それは日頃ブログで書かれていることが大きいんでしょうね。みなさんに伝えないといけないから。

棟広:それは実際にあると思うんですよ。実際に思っているだけというのと、文字にしてみるのとではやっぱり違う。一歩先にいける。自分もずっと馬の予想をしていますけど、パッと見ての第一印象と、そのあと文章にして伝えるということをしようとしたときに、それでもう一段階上に行くときもあれば、逆に「あれっ」と思うときもあるし。やっぱりそういうのはあるんですよね。

ぐりぐり君:一人でも多くの方に、一口馬主のおもしろさを伝えていければいいなと思っています。

棟広:それを今年個人馬主の資格をとられた方から聞けるというのは、最高のまとめになったと思います。

堀:ありがとうございます。

ぐりぐり君:もちろん、個人馬主で成功したいという思いもありますけれども、一番の目標は、たくさんの人に一口馬主のおもしろさを知ってもらうことですね。

堀:ゆくゆくは一口クラブを持たれて……。

ぐりぐり君:ゆくゆくは一口クラブを持ちたいなと思っています。

藤沼:いままで一口馬主をやっていて、一番うれしかったことは何ですか。

ぐりぐり君:うれしかったことは、G1の舞台で口取りできたことが一番の思い出です。リオンディーズの朝日杯。

藤沼:それはすばらしい。まあ、悲しいことはもう枚挙に暇がないので……。

ぐりぐり君:悲しいことはすぐに忘れちゃうんで。(笑)

棟広:悲しいことをすぐに忘れるというのは、競馬界には絶対に必要ですから。なんの仕事をしていても、それができない人は、この世界にいられないと思います。もうなんぼやられても、やられても、立ち上がる根性がないと。(笑)

堀:200頭もおられたら、どうなんですかね。

ぐりぐり君:毎週だから15頭ぐらい。(笑)

堀:15頭ぐらい出ているんですよね。

棟広:年間出走回数は、統計をとられていますか。

ぐりぐり君:していますね。

棟広:何走ぐらいしているんですか。

ぐりぐり君:何走ぐらいしているのかな……。

藤沼:だって今月の勝ち星をブログで見ていても、すごいなと。(笑)

ぐりぐり君:8月は10勝しましたから。
今年いままでで64勝しているんです。年間100勝を目標にしているんです。

棟広:もう一流ジョッキーの目標みたいですね。(笑)

ぐりぐり君:そのうち広尾さんの馬で2勝かな。

堀:ありがとうございます。


■ぐりぐり君の広尾サラブレッド倶楽部の愛馬たち

ぐりぐり君:いままで勝った馬のポストカードを大切に保存していまして、今日は持ってきました。これまでで62戦して7勝しているんです。全部持っています。



堀:とっておいていただいているんですね。

ぐりぐり君:エタンダールで2勝。レトロクラシックで3勝、ドゥオーモで1勝、ジョーヌドールで1勝。うち6頭がディープインパクト産駒です。(笑)

棟広:なるほど。

ぐりぐり君:だから、広尾さんのディープインパクト産駒にハズレはないなと。

棟広:なるほど。ありがとうございます。

堀:ドゥオーモも、戦ってきた相手を見ると、戻ってきたらおもしろいですね。

ぐりぐり君:戻ってきたらおもしろいですよ。

棟広:ドゥオーモも体質がまだ幼いからいまこういうことになっているけど、パンとしたら、ぼくもおもしろいと思います。やっぱりデビュー戦からのあの脚を見たら、能力あるなと思いますね。あの初戦の脚はすごかったですよ。

ぐりぐり君:古馬になってから楽しみだなと思いますね。

棟広:ディープインパクトの産駒やったら、能力だけで言ったらレトロより上だとぼくは思います。だから帰ってきたら楽しみです。

ぐりぐり君:お母さんが「忘れな草賞」を勝ってオークスに出走した馬で、アスクコマンダー。これもクラシック向きで、ディープインパクト産駒でいいなと思って出資したんですけどね。

棟広:血統は文句ないですよね。

ぐりぐり君:(エタンダールの新馬戦を指して)これが最初に勝ったんです。2011年の9月19日。



堀:感慨深いものですね。

ぐりぐり君:そうですね。ジョーヌドールは、偶然このとき見に行っていたんですよ。目の前で勝って。

棟広:東京2100m。

ぐりぐり君:あまり人気がなかったんですよ、6番人気ぐらいで。勝ってくれて本当にうれしかったですね。

堀:蛯名正義さんの、あのダンスがすごかったですね。(笑)ものすごく追ってくれましたから。

ぐりぐり君:ディープスカイが好きで、現役時代応援していたんです。広尾さんで募集されたんで、すぐ出資しました。残念ながら1勝で終わってしまったんですけど、ジョーヌドールは思い入れのある馬です。

堀:馬体的にはどうでしたか?
 
ぐりぐり君:よかったと思いますね。セレクトセールでたしか5,000万円ぐらいで落札されましたよね。それで8,000万円で募集ですよね。
これはすぐ満口になったんでしたっけ。

堀:そうですね。すぐと言っても、けっこう時間がかかりました。さすがに8,000万というのがあって……。

ぐりぐり君:すぐ出資しましたけどね。(笑)

棟広:この馬は本当に見栄えのする馬でした。本当に引退間近でも雄大やし、馬体はよかったですよ。

堀:目の前で見られるというのはいいですよね。これは口取りはされなかったんですか。

ぐりぐり君:口取りはしなかったですね。応援には行っていたんですけど。申し込まなかったんです。申し込めばよかったと思って。(笑)

堀:たくさん出資馬がいると、どれに申し込もうかなって思いますよね。

ぐりぐり君:ぜひドゥオーモで本当に口取りしたいですね。いつぐらいに復帰できそうなんですか。

堀:この仔はいま順調に回復しているかと思いますが、寒くなる前に栗東近郊に戻る話がでていますがゆっくり進めています。

棟広:なるべく早く戻ってきてほしいですね。



ぐりぐり君:あとは残念ながら未勝利で終わった馬でダブルミッションという馬にぼくは出資していました。父がネオユニヴァースで母父がナリタブライアンという、ぼくはナリタブライアンは好きな馬なので出資したんですけど、たしか2着2回、3着1回かな。

棟広:あれも未勝利は勝てそうやったんですけどね。

ぐりぐり君:勝てそうだったんですよね。勝つ姿を見たかったんですけど、残念ながら引退してしまって。残念だったんですけど……。

棟広:新馬戦の内容を見たら、すぐに勝てるかなと思ったんですけどね。

ぐりぐり君:思いましたよね。3着に入りましたよね。
これは思い出に残っている馬ですね。ナリタブライアンというのは惹かれました。それでネオユニで。

堀:これもすごい血統なんですよね。ダブルネームって、Winning Colorsの牝系ですし。
ぐりぐり君の一口への想いは本当にお強いですね。何百頭も出資されていながら一頭一頭細かく記憶されていらっしゃいます。

ぐりぐり君:せっかくこうした愛馬にも会わせていただいた縁もございますし、これからも一口の普及活動を楽しみながら続けていきますよ!

棟広:本日は長い時間インタビューにお答えいただき誠にありがとうございました。

堀:ありがとうございました。藤沼さんにも場所をお貸し頂きありがとうございました。

こちらこそ、楽しかったです。パチンコ・パチスロバーですが最近競馬の割合が増えてますので、また使ってあげてください。

ぐりぐり君:帰ったらじっくり募集カタログを見てまた悩むようにします。

棟広堀:(笑)よろしくお願いします。


ぐりぐり君のブログはこちら

ぐりぐり君の一口馬主ブログ

 

今回の収録場所

The Spread 7(ザ・スプレッドセブン)

新宿歌舞伎町にあるパチンコ・パチスロバー。ライターなどの著名人が訪れ、実機を打つことができる。最近ではThe Spread 7オーナーである藤沼氏が競馬が好きすぎて競馬の割合が増えてきている。競馬好きのスタッフが加入したため、競馬ファン向けに10月15日(土)より12月25日(日)までの間、営業時間を14:00~翌0:00として、競馬観戦を楽しんでいただけます。

〒160-0021
新宿区歌舞伎町2-46-7 第3平沢ビル7F
TEL:03-6205-5788
営業時間:【月~木・祝日】19:00~翌2:00(翌0:30ノーゲストクローズ)
【金・土・祝前日】19:00~翌4:00(L.O)
【日】14:00~翌0:00

チャージが1000円、ドリンクは600円~価格は税込
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