練られた血統背景と緻密な作戦

こんにちは、むねひろ　よしたかです。

ウォーエンブレムが種牡馬の引退を発表。サンデーサイレンス産駒が爆発的に活躍し、それに掛け合わせることが出来るアウトブリード血統として期待されましたが、種付けを嫌うという予想出来ない欠陥が……。
シンジケートが組まれながら初年度は僅かに７頭、全体でも103頭しか出走しませんでした。しかし、半分以上の55頭が勝利し、Ｇ１馬もブラックエンブレム・ローブティサージュと２頭輩出。質は素晴らしいものと言えるでしょう。

ただ、頭数を残せなかったこともあり、ウォーエンブレムを父とする後継種牡馬は産まれませんでしたし、今でもサンデーサイレンス系の飽和状態は解消されておりません。ルーラーシップ・ロードカナロアとキングカメハメハの後継種牡馬の子供が高く取引されていますし、アウトブリードのスター種牡馬がどの馬になるのか。楽しみです。

広尾サラブレッド倶楽部所属馬・募集馬には、血統アドバイザーの竹内啓安氏の考えを筆頭に、大変良く練られた血統背景をしている馬が多数。当倶楽部で走った牝馬が母馬になっても帰ってきます。その母馬が思うような競走成績を残せなくても、牝馬の血を考えられての日本への輸入ですね。緻密な作戦が先にあるのです。2014年産・2013年産は、それらの馬を含めて勝負の年とも言える豪華なラインナップが揃っていると思います。

＜参考＞竹内啓安氏の血統診断例
レッドディザイアとの共通点も多いネヴァーピリオド’14
https://www.hirootc.jp/sellhorses/view/10030/blood/

ステラリードは重賞を勝っているうえに重賞馬を数多く送り込むNijinsky≒The Minstrelの3/4同血クロスを4×4で所有しているので期待値が高い
https://www.hirootc.jp/sellhorses/view/10024/blood/

マルゼンスキーと3/4同血であるEuryantheが持つスピード遺伝子を活かした配合のBijoux Miss’14
https://www.hirootc.jp/sellhorses/view/10036/blood/

この3頭は「Hiroo Sisters Frankel Challenge～フランケルへの挑戦～」と銘打ったキャンペーンも実施。
https://www.hirootc.jp/campaignview/view/10029/

​Hiroo Sisters Frankel Challenge～フランケルへの挑戦～

過去の血統診断例
竹内氏はエンパイアブルーの診断に見られるように、名牝を刺激したクロスや同血クロスの有効性を説く
https://www.hirootc.jp/sellhorses/view/10022/blood/
※父エンパイアメーカー　母レフィナーダ：Sex Appealクロスに加え、El Gran Senor≒モザーティアナの3/4同血クロス3×2を持つ