馬に寄り添う勝利を目指して
２０１７年産世代、パラスアテナとキャッツアイの２頭共、2019 年12月（２歳時）に入厩した広尾っ仔達でした。
昨年の今頃は、坂東牧場や吉澤ステーブルにて、焦らず馬に合わせた調教で下地を作ることに専念してもらっていた広尾っ仔達です。その２頭が結果を出してくれた事で、次の世代の広尾っ仔達にも大いに期待が出来ます。
昨今、２歳の早い時期にデビュー出来る馬たちの人気が出る傾向にあることは、現在の新馬、未勝利戦のプログラムにもあらわれているように感じます。
ただ、やはり個々の馬に合わせるように成長を促すことは、競走馬にとって、大切なファクターの１つかもしれません。
パラスアテナの半弟のカイザーノヴァ（ステラリード’18）も彼に合わせた成長軌道に乗れるよう、シュウジデイファームにて調教を重ねています。
カイザーノヴァ（ステラリード’18）
牡2歳 父:モーリス 母:ステラリード （母の父:スペシャルウィーク）
キャッツアイの全弟であるキャットウォーク（スイートマカロン’18）は２月にボーンシストの手術を行いましたが、この休養期間にじっくりと成長を促せたようです。そして現在は、早くもトレッドミルでの調教を再開して、彼の能力を引き出せるようにゆっくりと進めてもらっています。尾関調教師からも、「これだけゆっくりしても馬体が緩んでいないことは素晴らしいと思いますよ」と、コメントをいただいております。
【残111口】キャットウォーク（スイートマカロン’18）
牡2歳 父:スピルバーグ 母:スイートマカロン （母の父:Tale of the Cat）
この２頭もまた、能力を秘めている配合が施されています。
馬を大切にすることをモットーとしている、広尾サラブレッド倶楽部としては、じっくりと馬の成長に合わせて見守ることを、これからも続けていきたいと思っています。
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