平成をそっと振り返ってみる（１０）
◆平成１０年（１９９８年）
武豊騎手に日本ダービー初制覇をプレゼントしたスペシャルウィーク、
さらにはサイレンススズカ、グラスワンダー、エルコンドルパサーを筆頭に、
名立たる役者が揃いも揃ったこの年。
８月にはシーキングザパールが日本調教馬として初めて
海外Ｇ１制覇を達成すると、翌週にはタイキシャトルが
断然の１番人気に応えてジャックルマロワ賞を快勝。
おぼつかない電波を探しながらラジオたんぱに耳を傾け、
この歴史的快挙に歓喜したことを思い出します。
のちに伺った話によりますと、
タイキシャトルの仏出走に駆けつけた熱心な日本のファンが、
クラブスタッフやＪＲＡパリ駐在員事務所の方を介して
パドックでの横断幕の掲示を主催者にお願いしたそうなのですが、
残念ながらそれは叶わなかったとのこと。
フランスの関係者の皆さん、そこはもっと小粋な計らいがあっても
良かったのではないでしょうか（笑）
またレースではタイキシャトル絡みの馬券があまりにも売れすぎた為、
払い戻しがパンクして、窓口が一時ストップしてしまう騒動も。
色々な意味で「ニッポン」を世界にアピールするメモリアルイヤーと
なったようです。
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