ケンタッキーダービー出走馬選定シリーズが創設「JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY」
ケンタッキーダービー出走馬選定シリーズが創設されたとのJRAからの発表がありました。
ケンタッキーダービーとはUAEダービー(G2)を優勝したラニが昨年挑戦したことでも有名。
アメリカクラシック3冠の1冠目にあたるレースで、3歳牡馬の最大目標と言っても過言ではないレース。
「スポーツの中で最も偉大な2分間」(The Most Exciting Two Minutes in Sports)と形容されるように、アメリカでも屈指の人気の高さを誇ります。
日本調教馬ではスキーキャプテンとラニが挑戦しておりますが、今回の出走馬選定ポイントシリーズが創設されたことは非常に大きな出来事のように感じております。
対象レースはカトレア賞(500万下・ダート1600m)とヒヤシンスステークス(OP・ダート1600m)が対象で上位4着馬までにポイントが付与され、最上位の馬が出走権利を獲得するようです。
ケンタッキーダービーは2012年までは重賞競走の獲得賞金順でありましたが、ジャパン・スタッドブック・インターナショナルの2012年のニュースによると、2013年からポイント方式に移行し、対象競走はアメリカ以外では英国・ニューマーケットのロイヤルロッジS(芝直1600m)かカナダ・ウッドバインのグレイステークス(G3・AW1700m)、UAE・メイダンのUAEダービー(G2・ダート1900m)しかなく、そこに今回日本のレースが加わるということとなります。
UAEダービーを勝つという快挙を成し遂げてケンタッキーダービーへの切符を手に入れたラニの偉大さがわかります。
今回の創設の背景には海外馬券販売も大きく寄与しているのではないかと考えます。日本から一定数の出走馬がいることで日本における馬券売り上げがあがり、一部がレース主催者の元に支払われることから今後もこのような日本と海外の連携は深まっていくように感じております。世界屈指の馬券売り上げを誇る日本ならではの交渉力ともいえるかもしれませんね。
ただ、日本だけ重賞競走でなくても出られるという状態は若干違和感を覚えますので、恐らく両レースの格上げが検討されるのではないかと思われます。それに伴い、6月~9月までの2歳新馬戦のダート競走の少なさなども見直しが入るのではないかと予想されます(あくまで予想です)。一口をされる方の中には脚元への負担が少なく、堅実にレースをこなし、地方遠征などの可能性もあるダート馬を好まれる方が少なくありませんが、ダート馬で3冠というのも夢ではなくなってきました。
2017年2歳馬募集の中でもダート路線で活躍が見込まれる血統の馬もおりますので、そうした視点で募集馬を見られても面白いかもしれませんね。
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