年末年始を振り返って。

２０１５年に入ってからあっという間に約３週間が過ぎました。１月４日の金杯開催から３日間開催と続いた変則開催が終わり、競馬のサイクルとしてはようやく通常通りのサイクルに戻り、ようやくひと段落した感じでしょうか。

変則開催がたたったのかどうかはわかりませんが、個人的には、昨年末から風邪気味だったものが、年明けに完全に風邪の症状が出始めてしまいました。どうやら、こじらせてしまったようで、まだ完調とは言い切れないのですが、インフルエンザも流行しているようですし、みなさまもお身体にはくれぐれもお気をつけください。

そんな中、勝利を挙げてくれる馬がいると元気が出るものですが、チーム広尾ではオーパルスが昨年末に障害初勝利を挙げて一年を締め括り、レトロクラシックが年始に嬉しい初勝利を飾ってくれました。

オーパルスは伊藤正厩舎に転厩後、障害入りしたのですが、行きたがる部分もあり、調教師にお話を伺っても、障害練習を始めた当初は本当に苦労しているようでした。平地では短距離を走っていたということもあって、力んで走るような部分もありましたが、障害競走という長距離戦では力を抜いて走ることも求められるため、馬にそれを理解してもらうのに少々時間を要している様子でした。

ただ、障害練習や実戦を重ねて、最近は飛越も大分安定し、そこまで急いで飛越することも少なくなりました。障害競走では落馬というリスクも伴いますので、人馬共に心配事が尽きなかったりもするのですが、最近では飛越も大分安定し、比較的、「見ていても安心」というタイプにまで成長してくれました。今の時代は厩舎も外厩を使って比較的馬房の回転を早める傾向にある中で、トレセンでじっくりと時間をかけて調教を重ね、結果を残すという調教スタイル。これも入障間もない本馬にとっては良かったのかもしれませんね。実は転厩前の調教師お二方共に本馬の動向には注目されていたりもするように、みんなの期待を背負うオーパルス。今後の活躍が楽しみにもなりました。

そして、もう一頭の注目馬レトロクラシックの方は、年始に待望の初勝利を挙げることができました。国枝厩舎へ入厩した当初から「素質を感じる馬」という評価でしたが、残念ながら、デビュー戦が１６着と初戦から能力をフルに発揮することはできませんでした。その後は潜在能力を発揮し、入着を重ねながらレース経験を積みつつ、５戦目で待望の初勝利。厩舎サイドでは、本当は昨年末の４戦目に初勝利を挙げて、ひと息入れてあげたいところだったようですが、不利もあっての２着。内容としては勝っているレースでしたので、改めてレースの難しさを感じた一戦でもありました。

初戦後に取材した際には、調教師を始め、厩舎スタッフ共々、落胆とも何とも言えないような表情をされていたのが印象的でしたが、初勝利後には打って変わったかのような”いい表情”に。個人的にも気持ちはよく理解できますし、今回の快勝には調教師はもちろん、厩舎スタッフのみなさまの喜びもひとしおだったのではないでしょうか。

馬の方は、一旦放牧に出ており、ひと息いれて、３月２８日のミモザ賞から始動する予定とのこと。この期間で、英気を養ってもらい、オークス路線へ。また近いうちに”いい表情”を見たいものですね。調教師、厩舎スタッフのみなさま、よろしくお願いします。

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ベイビーローズ’13