フェニーチェからレトロクラシックへ

先週末はフェニーチェがラストランを勝利で収め、２５日（水）には繁殖牝馬
となるべく競走馬登録を抹消しました。引退レースの場合、なかなか実力をフ
ルに発揮できないことも多い中、勝利で締めくくり、しかも直線での伸びは
“強い勝ち方”のひとこと。ご出資者のみなさまの勝利の喜びがより一層大き
くなった瞬間ではないでしょうか。

フェニーチェと石川騎手

今回の勝利はご出資者のみなさまはもちろんのこと、調教師を始め、厩舎サイ
ドも納得の勝利だったようで、引退レースでの勝利ということもあって、喜び
もいつもにも増して大きいものでもありました。

デビューしてしばらくの間は、馬体、顔つき共に幼さを残していたように、ま
だ弱さも残していたようですが、ここ最近は馬体も安定し、この馬なりに大分
しっかりしたようにも見受けられました。
ただ、最終調整も厩舎サイドがこの馬のタイプを見極め、「調教をやり過ぎな
いように」という配慮も功奏し、加えて、レースではうまく脚が溜まった上に
展開もハマり、直線では１頭だけ違う伸びを見せ快勝。圧巻のレースぶりでも
ありましたので、厩舎サイドも本当に満足できるレースだったようです。

「終わり良ければ全て良し」などいうことわざもありますが、競走馬にとって、
引退レースは大きな意味をなすものでもありますので、本当にいい形で締めく
くることができて心から良かったなと思います。

普段からメンコをしていることが多かったため、分かりにくかったかもしれま
せんが、本当にかわいらしい顔つきの馬で、調教ではいつも一生懸命真面目に
走ってくれる牝馬でもありました。

改めて振り返ってみると、２０１１年７月に募集が始まってから４年半以上も
経過しているように、意外と長い期間のお付き合いでもありましたので、もう
厩舎や競馬場等で会えなくなるのは少し寂しい気もしますが、繁殖牝馬として
の任務もありますし、今後のことを考えるといい決断だったかと思います。

また、フェニーチェの引退により、当クラブと加藤征弘厩舎とのお付き合いも、
一旦お別れすることになりました。それも考えると本当に意味のある勝利でも
ありました。今までオーパルスやフローズンタイムなども管理していただきま
したが、馬を通じて、色々と勉強になることも多かったように感じます。今ま
で色々とお世話になり、本当にありがとうございました。

フェニーチェ引退記念品を用意いたしました。こちらもご覧ください。
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（フェニーチェご出資者様のみお申込いただけます。）

今の時季は３月末ということもあり、出会いと別れの季節でもあります。ちょ
うどフェニーチェもそんな季節に合わせるように引退することになりましたが、
その一方で、これから飛躍していく馬もいます。

レトロクラシック

その中の１頭が２８日（土）中山９Ｒミモザ賞（３歳５００万下）に出走予定
の３歳牝馬レトロクラシック。同じ牝馬でタイプは異なるものの品のある顔立
ちという共通点もありますし、フェニーチェの後を引き継いでもらえることを
願っています。

また、同世代のキャンディウォーも今週末に栗東トレセンに入厩することにな
りました。こちらは大柄な牝馬でフェニーチェとはタイプが異なるものの、偶
然にも、フェニーチェと入れ替わるようなタイミングで入厩することになりま
した。バトンタッチという訳ではないのですが、こちらもデビューに向けて頑
張ってもらいたいものですね。

キャンディウォー

P.S.
２９日（日）は中京競馬場にて春のスプリント王決定戦、高松宮記念（Ｇ１）
が開催されます。現在募集中のビジューミス’14（牝１　父Hansen）の半姉で
あるリトルゲルダや、ネヴァーピリオド’14（牝１　父マンハッタンカフェ）
の半姉ストレイトガールなどが出走を予定する注目の一戦となります。確固た
る中心馬が不在な上に、香港スプリント（Ｇ１）を制したエアロヴェロシティ
が香港から参戦と混戦模様に拍車がかかっていますので、果たしてどのような
結果になるのか、こちらにもご注目ください。

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