アーモンドアイ近親ナグラーダ、順調/フサイチパンドラとレフィナーダの関係
アーモンドアイの活躍でフサイチパンドラの評価が急上昇しています。
ただ、フサイチパンドラは昨年末に死亡。惜しまれます。
同時に評価が上がっているのがレフィナーダ。
フサイチパンドラとレフィナーダは共に祖母にSex Appealを持ち、同じサンデーサイレンスを父に持ちます。
フサイチパンドラの母ロッタレースの父はノーザンダンサー直仔のNureyev
レフィナーダの母モザーティアナの父はノーザンダンサー直仔のNijinsky
つまりかなり近い従姉妹の関係になります。
元々、Sex Appealは1983年ヨーロッパ最優秀2歳馬、1984年ヨーロッパ年度代表馬、最優秀3歳馬、最優秀マイラーであるエルグランセニョールやデュハーストステークスを勝ち種牡馬としてブリーダーズカップ・マイル優勝馬ラストタイクーンを出したトライマイベストなどを産んだ名牝。さらにその母Best in showからはケンタッキーオークス馬Blush With Prideをだし、さらにそこからエクリプス賞最優秀3歳牝馬Rags to Richesや日本でも馴染みの深いカジノドライヴが産まれている、世界を代表する名牝系です。
この世界的良血であるレフィナーダの募集価格は7,000万円。
4歳デビューながらも勝利を含む獲得金は4,491万円と長きに渡って活躍してくれました。
そして、エンパイアメーカーとの間の子にエンパイアブルーを輩出。
こちらはお母さんほどの募集価格ではなく募集価格2,000万円でしたが、7戦して2勝、4着以下は5着の一回だけでいまだに掲示板を外していない活躍を見せ、既に獲得金2,962万円で回収率は148%と母を超えております。
エンパイアメーカーがダンカークと同じUnbridled 系であることから配合の相性の良さは確認済みですが、ナグラーダは5代まではアウトブリードで構成しております。
詳しくは血統診断をご覧いただければと思いますが、
レフィナーダにはサンデーサイレンスの祖父母Nothirdchance 、Nijinsky の母Flaming Page 、Buckpasserには共に米血クロスであるBlue Larkspur ×Man o’War ×Sir Gallahad( =Bull Dog)を内包しており、Nijinsky の母Flaming Pageを持つところがフサイチパンドラとの違いともいえ、ダンカークの祖父Unbridled にも母Secret Statusにも米血は豊富に組み込まれており、レフィナーダの特徴を活かした配合がなされております。
活躍馬が出るとレフィナーダにロードカナロアをというお声も出てくるかとは思いますが(フサイチパンドラも亡くなっており、これほど血統が似ているとなると、とても人気になりそうです)、ロードカナロアをつけると面白そうなのがエンパイアブルー。フサイチパンドラとは違いヌレイエフクロスは発生しませんが、トライマイベストを通じたSex Appealクロスは健在でかつ、エンパイアメーカーによってさらに強調され、米国のスピードとパワーを備えるIn Ralityクロスが発現する配合となっております。エンパイアブルーにはもっと活躍して、この血脈を大いに広げて頂きたいです。

話は少し脱線しましたが、只今募集中のダンカーク×レフィナーダはこうした世界的名血でありながら、お母さんの少し体質の弱いところをアウトブリードで補完しているともいえ、かつアメリカの良質な血を内包する血統となっております。実際に本馬は今までの産駒に見られたような体質の弱さは見られず順調に調教を重ねることができております。
何もよりもこの順調さが本馬の魅力であり、その結果がどのような形ででるのか今から楽しみでなりません。
ナグラーダ(レフィナーダ’16)の近況
18.04.06
シュウジデイファーム在厩。おもにウォーキングマシン50分、ハッキング3000m、BTCの屋内ダートトラックにて軽いキャンター2400m、屋内坂路にて普通キャンター1本を消化。週1回の速めを継続して乗り込まれています。
「基本的には火曜日が速め。今週も3F42秒台の併せ馬で登坂しました。まだ集中して走ってくれる日と併走馬に煽られて怯んでしまうような日とムラがある状況ですが、一生懸命な時の走りは決して悪くありませんので、調教の継続により、メンタル面で安定感を身につけてくれればと思います。飼葉を残さず食べ、毎日の稽古に支障はないものの、幾らか体つきがシャープになってきましたので、攻めすぎに注意して進めていきたいところです」(石川代表)
18.03.23
シュウジデイファーム在厩。おもにBTCの屋内ダートトラックにて軽いキャンター2400m、もしくは屋内坂路にてハロン17~18秒ペースのキャンター1本を消化。週1回、速めを乗り込まれています。馬体重466kg(3月中旬測定)
「2F15-15を経て、きのう初めて3Fから15-14-14程度で登坂。先週の2Fの動きは正直もうひとつでしたが、今週は3Fからでも小気味の良い走りで終始手応えに余裕がありました。ペースを上げている中でこの感じを見せてくれたのは、ひとつ収穫になりましたよね。少々気負って走るようなところがありますので、その辺に注意を払って進めていきたいと思います」(石川代表)
首を使った低重心な走りが魅力です。
シュウジデイファームの石川代表の評価も前回の近況辺りから上がり始めており、それに伴いご出資を多く頂戴し、現在は「残口僅か」となっております。
同じダンカーク産駒のグランソヴァールとはこちらの方が距離の融通は聞きそうな印象でグランソヴァールのスピード遺伝子型C:Cに対して、ナグラーダはT:T。長距離路線での活躍が期待されます。
グランソヴァール(スイートマカロン’16)とのダンカーク産駒同士の比較、スパーブアゲイン(ウェルシュステラ’16)とのシュウジデイファーム育成同士の比較、様々な角度でお楽しみいただければ幸いです。
【残口僅か】ナグラーダ(レフィナーダ’ 16)
美浦・林徹厩舎予定
牡2歳 芦毛 2016.03.13生 新ひだか産
父:ダンカーク 母:レフィナーダ (母の父:サンデーサイレンス)
販売総額 2,200万円 / 総口数 2000口
一口価格 11,000円
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