先週末の中央競馬勝ち馬

ラズベリータイム’20の母ラズベリータイムは父にフジキセキ、母父にCaerleonを持ち、半弟にダービー卿CT(G3)に優勝したブリッツェンがいるという血統背景を持つチーム広尾の所属馬でした。後半は芝でのレースでしたので、芝のイメージが強かったのですが、勝ち上がったのは新潟ダート1800m。その後は8戦目から芝に転向するといきなり2着と芝の適性を見せ、その後2戦目で500万下(現1勝クラス)を卒業。続く1000万下(現2勝クラス)も連勝し、牡馬と伍しても1600万下(現3勝クラス)でも3着に入着しているように、上級の条件クラスで活躍し力を示した馬でした。
(ちなみに、ラズベリータイムは1000万下(現2勝クラス)で、レフィナーダ’19の母とエンパイアブルー’20の祖母のレフィナーダと直接対決をしたことがあったのですが、その時はレフィナーダを差し切ってワンツーフィニッシュなんてこともありました)

東京や新潟など直線の長いコースの芝1600m~芝2000m位の距離で、後方からの差し脚を武器にしていたのですが、ラズベリータイムの産駒、ミトノレインボーはスプリント戦を得意としていて、スタートが上手。先行力もあり、母とは対照的なレースぶりをしていたのが印象的でした。ただ、小倉、中京、京都で1勝ずつ挙げ、最終的には母ラズベリータイムと同じく1600万下(現3勝クラス)で競走をしていたように、能力的なものは相通じるものがありました。

ミトノレインボーの父はエイシンフラッシュでしたが、全妹ラズベリータイム’20血統診断でも触れられているように、血統ベースではスタミナを持ち合わせていてもおかしくはないようですからね。ラズベリータイム’20も距離の融通が利いても、おかしくはなさそうです。

ちなみに、ラズベリータイムの母父Caerleonは日本語にするとカーリアンという表記になるのですが、カーリアンの「カ」にアクセントを置く読み方が多かったように感じます。ただ、カーリアンの「リ」にアクセントを置く方もいて、どちらが正しいのか少々疑問を持っていました。そんな訳で調べてみたところ、「Caerleon」という馬名はイギリスの地名から来ているようで、カーリアンの「リ」にアクセントを置いて、大袈裟に言うと、「カーリーアン」のように発音するようなんですよね。このCaerleonの産駒は一時期日本で大活躍した時代もありましたし、この血が入っていると、何となく気になってしまうんですよね。活躍はもちろん発音の方も…。と陳腐な話でスミマセン。

今週末もチーム広尾からの出走馬がおりませんので、来週の地方交流競走までもうしばらくお休みとなりそうです。本当に暑い日々が続きますので、体調管理にはくれぐれも気を付けてお過ごしください!

ラズベリータイム’20
1歳 黒鹿毛 2020.02.25生 新ひだか産
父:エイシンフラッシュ 母:ラズベリータイム (母の父:フジキセキ)
栗東・田中克典厩舎予定

 

先週末の中央競馬の勝ち馬(重賞は3着まで)のうち、19年産、20年産の募集馬の父(種牡馬)の産駒の活躍について調べてみました。ご参考になりましたら幸いです。

◆エピファネイア・・・ベネディーレ’19(※満口アスカビレン’20(※満口
ギブンアンソート(牝3) 7/31 新潟4R 3歳未勝利 芝2200m 1着

◆キングカメハメハ・・・サティアナ’19(※満口
アラタ(牡4) 7/31 函館11R STV杯(3歳以上3勝クラス) 芝2000m 1着
アンドヴァラナウト(牝3) 8/1 新潟9R 出雲崎特別(3歳以上1勝クラス) 芝2000m 1着

◆シルバーステート・・・グレイスフルソング’19(※満口
ロン(牝2) 8/1 函館5R メイクデビュー函館 芝2000m 1着

◆ドゥラメンテ・・・ジアナズドリーム’20(募集中
ジャスティンヴェル(牡2) 7/31 新潟6R メイクデビュー新潟 芝1200m 1着
バーデンヴァイラー(牡3) 7/31 新潟7R 3歳以上1勝クラス ダ1800m 1着
ベルクレスタ(牝2) 8/1 新潟1R 2歳未勝利 芝1600m 1着

◆ブラックタイド(キタサンブラックの父)・・・ショウナンカラット’19(父キタサンブラック ※満口
エトワールジェンヌ(牝2)  7/31 新潟1R 2歳未勝利 ダ1200m 1着

◆マジェスティックウォリアー・・・ゼロカラノキセキ’19(※満口レフィナーダ’19(※残136口ミンティエアー’20(※残口わずか
マックスウォリアー(牡3) 8/1 函館2R 3歳未勝利 ダ1700m 1着

◆ミッキーアイル・・・クエストフォーワンダー’19(※満口
ララクリスティーヌ(牝3) 7/31 新潟12R 3歳以上1勝クラス 芝1400m 1着

◆ロードカナロア・・・ステラリード’19(※満口キョウエイカルラ’20(※満口
サトノウィザード(牡5) 8/1 新潟11R 関越ステークス(OP) 芝1800m 1着
イルクオーレ(牡3) 8/1 函館6R 3歳未勝利 芝1200m 1着

父マジェスティックウォリアー産駒のスマッシャーがユニコーンS(G3)に優勝!
サンライズホープが三宮Sを連勝で制してオープン勝ち!
ハンディーズピークが2歳コースレコードで新馬勝ち。昇級初戦に勝利し、現在4戦3勝!
レフィナーダ’19残136口
父:マジェスティックウォリアー 母:レフィナーダ (母の父:サンデーサイレンス)
牝2歳 黒鹿毛 2019.05.22生 新ひだか産
美浦・高柳瑞樹厩舎予定

ニュージーランドT(G2)に優勝したバスラットレオンと同じ三嶋牧場生産馬!
父マジェスティックウォリアー産駒のスマッシャーがユニコーンS(G3)に優勝!
サンライズホープが三宮Sを連勝で制してオープン勝ち!
ハンディーズピークが2歳コースレコードで新馬勝ち。昇級初戦に勝利し、現在4戦3勝!
ミンティエアー’20残口わずか
父:マジェスティックウォリアー 母:ミンティエアー (母の父:アグネスタキオン)
牡1歳 鹿毛 2020.02.09生 浦河産
栗東・須貝尚介厩舎予定

ダンカーク産駒のマイネルアルケミーが4勝目を挙げてオープン入り!
ゼロカラノキセキ’ 20残口わずか
1歳 芦毛 2020.03.26生 新ひだか産
父:ダンカーク 母:ゼロカラノキセキ (母の父:キンシャサノキセキ)
美浦・尾関知人厩舎予定

父キズナ産駒のバスラットレオン(当クラブ所属馬で同じく矢作厩舎管理馬)がニュージーランドT(G2)を制覇!
ビアンフェが函館スプリントS(G3)に優勝!
シャムロックヒルがマーメイドステークス(G3)に優勝!
ハイアーラヴ’ 20残口わずか
1歳 鹿毛 2020.02.29生 新ひだか産
父:キズナ 母:ハイアーラヴ (母の父:Sadler’s Wells)
栗東・矢作芳人厩舎予定

父マジェスティックウォリアー産駒のスマッシャーがユニコーンS(G3)に優勝!
サンライズホープが三宮Sを連勝で制してオープン勝ち!
ハンディーズピークが2歳コースレコードで新馬勝ち。昇級初戦に勝利し、現在4戦3勝!
エンパイアブルー’ 20残口わずか
1歳 鹿毛 2020.04.11生 新ひだか産
父:マジェスティックウォリアー 母:エンパイアブルー (母の父:エンパイアメーカー)
美浦・高柳瑞樹厩舎予定

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