先週末の中央競馬勝ち馬

今年もセレクトセールが開催されましたが、1歳馬セッションでは、ディープインパクト産駒、ロードカナロア産駒にそれぞれ3億円の値が付くなど、28頭が1億円以上で取引され、例年を上回る活況なセリとなったようです。

現1歳が最終世代となるディープインパクト、現2歳世代が最終世代となり、既にセリからは姿を消したキングカメハメハ、そして、先日種牡馬引退が発表されたハーツクライは今年生まれた当歳が最終世代となりますし、来年の当歳セッションからは高額馬の種牡馬の顔ぶれも今までとは大分変わってくることになりそうです。

ただ、その一つ前の段階として参考となるのが、その翌日に開催された当歳セッション。ディープインパクトとキングカメハメハという2大巨頭のいない中で行われましたが、最高落札価格はキズナ産駒の4億1000万円、2位がロードカナロア産駒の3億7000万円、3位がハーツクライ産駒の2億8000万円とここまでがトップ3。続く4位のFrankel産駒が2億4000万円、5位のエピファネイア産駒が2億2000万円となり、1億円越えの馬が合計24頭。そのうちレイデオロが5頭、サトノダイヤモンドが2頭、ブリックスアンドモルタル1頭とこれから産駒がデビューしていく顔ぶれの評価も高い様子。来年には、既存勢力で1億円以上と高い価格帯で取引をされている馬も出しているキズナ、ロードカナロア、エピファネイア、モーリス、ドゥラメンテに加えて、このようなフレッシュな勢力が高額取引馬の顔ぶれに加わることとなりそうですが、産駒の活躍によっても左右されそうですし、果たして来年はどうなりますでしょうか。

ちなみに、個人的には、1歳セッションで、2年目の種付料が受胎条件100万円(産駒誕生後150万円)に設定されたシルバーステートの産駒が2億6000万円で落札され、非常に高い評価をされていることが驚きでしたが、その他の2頭の同馬の産駒の上場馬も4000万円で落札と種付料を考慮すると高い評価はされているようです。やはり2歳の早い段階から勝ち上がる馬も複数出てきていることもあるかとは思いますが、注目度が高まるにつれて、今後のセリの落札価格もそうですが、種付料も上がってくる可能性もありそうです。

また、こちらも2歳の早い段階から勝ち上がる馬を出しているかと思いますが、ドレフォン産駒も8頭が1歳セッションに上場されていて、そのうち全てが落札と、やはり初年度となる2歳馬の活躍がセールの取引に影響を及ぼすということを改めて実感した次第です。気になる落札価格帯を調べてみたところ、1歳セッションでは平均落札価格が約5000万円(3900万円、7000万円、5600万円、4100万円、6400万円、6400万円、1900万円、5400万円)とこのセリに入るとそこまで目立たないものの、一定の評価はされている様子。父が得意としたスプリント戦以外の距離でも勝ち馬を出していますし、今後の産駒の活躍に応じて、こちらもセリでの落札価格が上昇してくる可能性もありそうです。

さて、このようにセールで高い評価をされているキズナ、ドゥラメンテ、ドレフォン産駒を含む広尾サラブレッド俱楽部の新規募集(2022年2歳馬募集)については、7/21(水)からの募集開始となります。インターネットが午前10時から、お電話は午前11時から受付開始となっております。人気面ではセレクトセールと似たような傾向もありそうですが、特に人気が予想される種牡馬の産駒をご検討の方は、先着順でもありますし、お早めの決断がオススメかもしれません。

募集馬一覧
https://www.hirootc.jp/sellhorses/

さて、今週はハナズレジェンドとドゥオーモが2頭揃って函館記念に出走を予定しています。大ベテランの2頭共に北海道での実績を残しており、特にドゥオーモは函館での成績が良く、函館記念で2着に入った実績もあります。函館記念はハンデ戦ということもあってか、1番人気が過去10年で1連対とかなり信頼度が低いレース。7歳馬以上の連対率も高いというデータもありますし、ハンデも味方につけて、何とか頑張ってもらいたいところですね。ぜひ今週も応援をいただければと思います。

先週末の中央競馬の勝ち馬(重賞は3着まで)のうち、19年産、20年産の募集馬の父(種牡馬)の産駒の活躍について調べてみました。ご参考になりましたら幸いです。

◆エピファネイア・・・ベネディーレ’19(※満口アスカビレン’20(※満口
メイレンシュタイン(牡3) 7/10 福島7R 3歳未勝利 芝1800m 1着
アルムファーツリー(牝3) 7/10 函館3R 3歳未勝利 芝1200m 1着
ブリンク(牝3) 7/10 函館6R 3歳未勝利 芝2000m 1着
レッドエタニティ(牡3) 7/11 小倉4R 3歳未勝利 芝2600m 1着
ディヴァインラヴ(牝3) 7/11 小倉9R タイランドカップ(3歳以上1勝クラス) 芝2600m 1着
スパークル(牝3) 7/11 小倉10R フィリピントロフィー(3歳以上2勝クラス) 芝1800m 1着

◆キズナ・・・ミスペンバリー’19(※満口
オンリーオピニオン(牝2) 7/10 福島5R メイクデビュー福島 芝1800m 1着
サイード(牡2) 7/10 小倉5R メイクデビュー小倉 芝1200m 1着
エクラノーブル(牝2) 7/11 函館5R メイクデビュー函館 芝1800m 1着

◆キングカメハメハ・・・サティアナ’19(※満口
アラタ(牡4) 7/10 函館12R 駒ケ岳特別(3歳以上2勝クラス) 芝2600m 1着

◆シルバーステート・・・グレイスフルソング’19(※満口
ベルウッドブラボー(牡2) 7/10 福島2R 2歳未勝利 芝1200m 1着

◆ドゥラメンテ・・・ジアナズドリーム’20(募集開始前)
ネグローニ(牝3) 7/10 小倉6R 3歳未勝利 芝1800m 1着
ギャリエノワール(牡3) 7/10 函館4R 3歳未勝利 ダ1700m 1着
クリーンスイープ(牝3) 7/11 福島7R 3歳以上1勝クラス 芝1800m 1着

◆ブラックタイド(キタサンブラックの父)・・・ショウナンカラット’19(父キタサンブラック ※満口
エブリワンブラック(牡4) 7/11 福島10R 天の川ステークス(3歳以上3勝クラス) ダ1700m 1着

◆モーリス・・・ショウナンタレント’19(※満口ステラリード’20(※満口
プレフェリータ(牝3) 7/10 福島8R 3歳以上1勝クラス ダ1700m 1着
ジェラルディーナ(牝3) 7/10 小倉9R マカオジョッキークラブトロフィー(3歳以上1勝クラス) 芝1800m 1着

◆ルーラーシップ・・・ウインアルエット’20(※残155口
スマートパルフェ(牝3) 7/10 小倉8R 3歳以上1勝クラス ダ1700m 1着

◆ロードカナロア・・・ステラリード’19(※満口キョウエイカルラ’20(※満口
テイエムエメラルド(牝3) 7/10 小倉7R 3歳未勝利 芝1200m 1着
ボンボヤージ(牝4) 7/10 小倉11R マレーシアカップ(3歳以上3勝クラス) 芝1200m 1着
メイショウウズマサ(牡5) 7/11 小倉11R プロキオンステークス(G3) ダ1700m 3着 

父マジェスティックウォリアー産駒のスマッシャーがユニコーンS(G3)に優勝!
サンライズホープが三宮Sを連勝で制してオープン勝ち!
ハンディーズピークが2歳コースレコードで新馬勝ち。昇級初戦に勝利し、現在4戦3勝!
レフィナーダ’19残136口
父:マジェスティックウォリアー 母:レフィナーダ (母の父:サンデーサイレンス)
牝2歳 黒鹿毛 2019.05.22生 新ひだか産
美浦・高柳瑞樹厩舎予定

ルーラーシップ産駒のホウオウイクセルがフラワーC(G3)に優勝!
ディアンドルが福島牝馬S(G3)に優勝!ワンダフルタウンが青葉賞(G2)に優勝!
バジオウがプリンシパルステークス(L)に優勝!
ウインアルエット’20155口
父:ルーラーシップ 母:ウインアルエット (母の父:ダンスインザダーク)
牝1
歳 鹿毛 2020.02.03生 浦河産
栗東・松永幹夫厩舎予定

ニュージーランドT(G2)に優勝したバスラットレオンと同じ三嶋牧場生産馬!
父マジェスティックウォリアー産駒のスマッシャーがユニコーンS(G3)に優勝!
サンライズホープが三宮Sを連勝で制してオープン勝ち!
ハンディーズピークが2歳コースレコードで新馬勝ち。昇級初戦に勝利し、現在4戦3勝!
ミンティエアー’20募集中
父:マジェスティックウォリアー 母:ミンティエアー (母の父:アグネスタキオン)
牡1歳 鹿毛 2020.02.09生 浦河産
栗東・須貝尚介厩舎予定

ダンカーク産駒のマイネルアルケミーが4勝目を挙げてオープン入り!
ゼロカラノキセキ’ 20募集中
1歳 芦毛 2020.03.26生 新ひだか産
父:ダンカーク 母:ゼロカラノキセキ (母の父:キンシャサノキセキ)
美浦・尾関知人厩舎予定

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